日通、日立製UHF帯RFIDによる成田・上海間の貨物追跡システムを導入NEWS

日立のUHF帯RFID「μ-Chip Hibiki」を利用した「貨物追跡システム」を導入。成田・上海路線で高品質・リアルタイムの流通サービスを実現する。

2008年09月16日 18時39分 公開
[TechTargetジャパン]

 日本通運(日通)は国際航空貨物輸送分野における流通サービス強化のために、UHF帯のRFID(無線ICタグ)による「貨物追跡システム」を導入し、2008年9月30日から運用を開始する。本サービスは、上海浦東空港への輸出貨物において運用を開始し、順次国内5拠点、海外13拠点へ展開予定。導入検討に当たり、成田空港外の日通の施設および上海浦東空港外の日通の施設における実運用に向けた読み取り実証実験を行った結果、実用化のめどがたったため、日立製作所をソリューションパートナーとして本格導入を決定した。

 本システムでは、ISOが定める国際標準規格に準拠した日立のUHF帯RFID「μ-Chip Hibiki」をULD(Unit Load Device)または貨物に取り付け、ULD番号、EPCコードをキーとして出荷時刻、入荷時刻などの情報をやりとりすることで、企業ごとに異なる情報システムプラットフォームの影響を受けず、複数企業間での情報共有が容易になる。

 また、貨物の輸送状態をRFIDリーダーで読み取り、瞬時に貨物追跡システムに反映することで、手作業時に発生する物と情報の管理におけるタイムラグを解消し、サプライチェーン上の在庫をリアルタイムで正確に把握することができる。さらに、出荷明細とRFID固有のID番号をひも付けすることで、貨物情報を従来の輸送単位での検索ではなく、品番、オーダー番号などの任意の検索キーでWeb上から照会することが可能だ。

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