国際標準規格に完全準拠したほか、ICタグに書き込まれた企業情報の保護やプライバシーの保護などを可能にするセキュリティ機能を搭載
日立製作所は9月6日、UHF帯に対応したICタグ「μ-Chip Hibiki」の機能を強化したと発表した。9月10日より「μ-Chip Hibiki」のシールラベル型ICタグ(個別見積もり)と、国際標準規格やセキュリティ機能に対応した高出力型リーダ/ライタ装置(90万900円)およびアンテナ(8万9250円)を併せて製品化し、国内向けに販売を開始する。
本製品は、UHF帯(860〜960MHz)の国際標準規格「ISO/IEC 18000-6 Type C」に完全準拠したため、国際物流におけるグローバルなSCM(Supply Chain Management)やトレーサビリティなどの幅広い用途に利用できるとしている。
ICタグのメモリ容量を2キロビットまで拡張し、国際標準規格に対応したリーダ/ライタ装置で使用すると、大容量メモリを持つICタグとして動作する。さらに、経済産業省の「セキュア電子タグプロジェクト」で開発されたセキュリティ機能「セキュアRFIDプロトコル」に対応したリーダ/ライタ装置を使うことで、「ユーザー領域分割機能」によりICタグの情報を記録するユーザー領域を複数に分割して利用できる。それぞれのエリアごとにパスワードによる読み出しと書き込みの禁止設定が可能となるため、例えば、製造番号や入出庫日時、小売店の販売日時や販売店情報などの書き込まれた情報の盗み見防止や、上書きによる情報書き換えを防止できるとしている。
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