富士通が海外事業を強化、ITインフラサービスで品質の標準化へ NEWS

富士通がグローバル企業向けの新ITインフラサービスを発表。これまで海外拠点ごとに提供してきたサービスを整理・再構築し、複数国にまたがって均質化・最適化されたサービスを提供していくという。

2008年09月24日 17時52分 公開
[TechTargetジャパン]

 富士通は9月24日、海外へ事業展開する企業向けの新たなITインフラサービス「グローバル・インフラストラクチャー・サービス」を10月より提供開始すると発表した。

 同社では従来、海外の各拠点に「データセンターサービス」や「デスクトップマネージドサービス」などのアウトソーシングサービスを提供していた。グローバル・インフラストラクチャー・サービスは、これらを5つのカテゴリーに整理・再構築し、グローバルに均質化・最適化されたITインフラサービスを提供するもの。

 同サービスは、「データセンターサービス」「デスクトップマネージドサービス」「サーバマネージドサービス」「ネットワークサービス」「サービスデスクサービス」の5つのカテゴリーから成る。また、ユーザー企業の各ビジネス拠点のIT部門に対する総合窓口として「グローバルサービスマネージャー」を設置。変更管理やサービスレベル管理などのサービスを提供するとともに、ITインフラ最適化の改善提案を行う。

画像 グローバル・インフラストラクチャー・サービス

 海外へ事業展開する企業は、同サービスを利用することにより複数国にまたがるITインフラの運用や複数のITベンダーの管理など複雑な業務から解放され、グローバルに均質化・最適化されたITインフラサービスを利用することが可能になるという。

 富士通は同サービスの提供へ向け、海外拠点のサービス基盤強化を図る。2009年3月までに、全世界に85カ所のデータセンター、47カ所のサービスデスク拠点を配置する予定。また、ITILに基づく運用プロセスや、TIA(米国通信工業会)およびTUI(The Uptime Institute)の定めるTier基準をベースにしたデータセンター基準を定め、各拠点間でサービス品質の標準化を推進するという。さらに、サービスマネージャーや運用要員の育成のためグループ各社と共同で「グローバルサービスマネージャー養成プログラム」を開発し、適用を進めるとしている。

関連ホワイトペーパー

運用管理 | データセンター | ITIL | アウトソーシング


ITmedia マーケティング新着記事

news165.jpg

GoogleのBIツールからLINEにノーコードでデータ連携 primeNumberが「trocco action for Looker」を提供
primeNumberが「trocco action」の提供を開始。第一弾としてGoogleのBIツール「Looker」...

news145.jpg

女子スポーツが生み出す収益は2024年に10億ドル以上 広告主や大手広告代理店も本気に
WPP傘下の大手メディアエージェンシーGroupMは、AdidasやUnileverなどのクライアントの支...

news011.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2024年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。