2008年10月17日 08時00分 UPDATE
特集/連載

Virtual Server 2005との違いは?Hyper-Vによる“ハードウェアレベル”のサーバ仮想化

Hyper-Vのリリースで、Microsoftはサーバ仮想化に関して従来とは根本的に異なるアプローチを採用した。

[Brien M. Posey,TechTarget]

 Windowsの世界では当初から、アプリケーションはハードウェアと直接通信することを禁じられてきた。これは大原則の1つとして、Windowsがハードウェアとアプリケーション間の抽象化レイヤーとしての役割を担っているためだ。アプリケーションは、ハードウェアと直接通信する代わりにWindowsと通信し、Windowsがさまざまなデバイスドライバを使ってアプリケーションと物理的なハードウェアの間の通信を確立させる。

 しかし最近、少なくともサーバ仮想化に関してはこの理念が変わり始めている。まずは簡単な歴史から説明しよう。

Virtual Server 2005の時代

 Windows Server 2008 Hyper-V(以下、Hyper-V)のリリースに先立つMicrosoftの初期の仮想化ソリューションは、Microsoft Virtual Server 2005(以下、Virtual Server 2005)だった。Virtual Server 2005は標準理念、すなわちアプリケーションがハードウェアと直接通信することは許さないという理念に従い、サーバ仮想化に対してある種画一的なアプローチを取っていた。

 WindowsによるVirtual Server 2005の扱いは、ホストOSが究極的に全システムリソースのコントロールを握るという点で、ほかのWindowsアプリケーションとほとんど変わらなかった。つまり、ゲストOSはメモリ、ネットワーク通信、動画処理といったシステムリソースをすべて共有することになる。

 このリソース共有は非効率的であると同時に、危険でもある。非効率的なのは、ゲストOSにはシステムリソース専用の保存場所がないためだ。代わりにホストOSがある種独裁者的な役割を担い、ゲストOSが特定のリソースにアクセスできるかどうか、いつアクセスできるかを決める。Windows、Virtual Server 2005の両方とも、ゲストOSのボトルネックとなる。

 このアプローチが危険な理由は、リソースがゲストOSとホストOSとの間で共有されるやり方にある。例えば、ホストOSのネットワークドライバにバグがあり、このバグのためにホストOSがネットワーク上で通信できないとする。ゲストOSは完全にホストに依存しているため、こちらもネットワークを介した通信ができなくなる。

ハイパーバイザーの登場

この記事を読んだ人にお薦めの関連記事

注目テーマ

ITmedia マーケティング新着記事

news122.jpg

人工知能「Adobe Sensei」はCMSをどう変えるのか?
アドビ システムズが2018年4月に提供開始する「Adobe Experience Manager」最新版の特徴...

news102.jpg

MarketoがSlackと連携、リード関連情報のリアルタイム通知が可能に
Marketoは、Slackとの連携を発表した。顧客エンゲージメントに関するリアルタイム通知を...

news093.png

ブレインパッド、広告運用レポートの自動作成と実績予測シミュレーションが可能な「AdNote」を提供
ブレインパッドは、インターネット広告運用支援ツール「AdNote」の提供を開始した。