イノベーションが新技術を生み、その波及効果でさらなるイノベーションが実現される。ITはこれまでそうして発展してきたし、これからもそうあるべきだ。特にクラウドコンピューティングには、大きな可能性がある。
ITイノベーションについて書かれた記事やコラムの数からすると、ITにはイノベーションが足りないのだろうかと思われるかもしれない。“IT”と“innovation”でネット検索したり(Googleでは3000万件以上ヒットする)、“IT innovation”の完全一致で検索すると(ヒット数は50万件程度に減る)、「ITはもっとイノベーティブ(革新的)でなければならない」と訴える専門家や評論家が多いのは明らかだ。
その一方で、最近では「CIOはもうイノベーションを起こす必要はないかもしれない」と指摘する記事もよく見かける。ITのイノベーションの成果を生かしたサービスを「クラウド」が提供してくれるというのだ。そうした触れ込みで宣伝されていた「マネージドサービス」や「アウトソーシング」といった一連のソリューションと同じように。
だが、この説には全面的に反論したい。IT分野全般にわたって猛烈なペースでイノベーションが進められていなければ、アル・ゴア氏はまだインターネットを構築しているだろうし、わたしのFORTRANのプログラミングスキルはまだ需要が高いだろう(なお、条件文を使ったスパゲティコードの達人を必要としている人がいたら、ぜひわたしに声をかけてほしい)。そして、われわれが新しい技術を生み出すたびに、その波及効果でさらなるイノベーションが実現されていく。
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