あて先ミスから起こる情報漏えいを防止する「Kodai MailGo」誤送信対策製品紹介:コダイ・コープ編

コダイ・コープは、Outlookユーザー向けに誤送信防止ツールを提供している。事前に登録したあて先リストと送信メールを照合し、適合しなければ警告を出す。

2010年08月10日 08時00分 公開
[上口翔子,TechTargetジャパン]
画像 kodai MailGoインストール後のツールバー表示形式

 米国および日本に販売拠点を置き、ソフトウェアの翻訳、コンサルティング事業などを手掛けるコダイ・コープは、自社製品としてメール誤送信対策製品「Kodai MailGo」を提供している。MailGoは、Microsoft Office Outlook 2003/2007用のアドオンツールで、主にあて先間違いをチェックするもの。メールアドレスの@以下(サフィックス)と、メール本文に記載された自然言語(企業名)を照合し、2つの要素があらかじめ登録したあて先リストに適合しなければ警告を出す。

 同社 代表・アーキテクトの関根正浩氏は「日本人はメール本文の冒頭に〜株式会社など、送信先の企業名を記載する習慣がある。それを利用し、送信先アドレスがユーザーの想定するあて先かどうかを自動で判断できるようにした」と語る。あて先間違いによる情報漏えいの防止に加え、社員のセキュリティ意識向上にもつながるとしている。

 照合するあて先リストは、CSVファイルをインポートすることで自動登録できる。また、利用時に新規アドレスが使用された場合でも登録を促すポップアップ画面が表示され、そこから1クリックで登録が可能。管理者の手を煩わせることなく、運用できる利便性がある。

画像 あて先リストに情報がない場合の警告画面

 あて先リストは、企業で共有のものを利用できるほか、一部のみ共有し、後は個々でオリジナルのリストを作成して利用することもできる。

画像 あて先リストの登録画面

 

 さらにオプション機能として、以下の項目が利用できる。

  • Toラインオプション:あて先アドレスが複数ある場合に、先頭のアドレスのみチェック、もしくはすべてのメールをチェックするかを選択できる
  • Ccラインオプション:Ccにメールアドレスが入力されている場合に、あて先リストと照合するかしないかを選択できる
  • サフィックスオプション:メールアドレスの@以下が送信者と同一である場合(社内アドレス)に、あて先リストとの照合を行わないという選択ができる
  • ファイルプロパティオプション:添付ファイルのプロパティ(タイトル)とあて先リストが適合するか(同じ組織名であるか)をチェックする
画像 オプション設定画面

 現在はWindows XPのみに対応しているが、今後はWindows 7やOutlook 2010へ対応すべく開発を進めているという。機能面では、ToやCcに複数のアドレスがある場合でもリストとの照合ができるよう(マルチ対応)にするとしている。

 価格(税別)は1ライセンス当たり3400円。50ライセンス以上の購入で割引が適用される。また、同社のWebサイトでは30日間の試用版が提供されている。

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