IFRSの「過年度遡及修正」、IT対応の勘所は?IFRSを会計×業務×ITで理解する【第4回】

投資家の視点から作られ、現在の日本基準からの考えの転換が求められるIFRSの財務諸表の表示。業務プロセスやITシステムを適切に構築するための情報をお届けする。第4回は「過年度遡及修正」のIT対応。

2010年10月28日 08時00分 公開
[原 幹,クレタ・アソシエイツ]

 これからIFRSの適用を目指す日本企業に影響が大きいと考えられる会計基準のポイントと業務プロセスへの影響、ITシステムの対応方法を解説する連載の4回目。今回は従来の日本基準となじみが薄く、IFRSにおいて特徴的な「過年度遡及修正」を取り上げる。なお、以下の文中における見解は特定の組織を代表するものではなく、筆者の私見である。

 本連載は下記の構成にてお送りする。該当パートを適宜参照されたい。

Part1:会計基準ポイント解説(IFRSフォーラム)

IFRSのトピックス概要と日本基準との差異を解説する。

Part2:業務へのインパクトと対応(IFRSフォーラム)

会計基準に対応するための業務サイドへの影響と対応方法を解説する。

Part3:ITへのインパクトと対応(本稿)

会計基準によるITサイドへの影響と対応方法を解説する。


 第4回は、「過年度遡及修正」において中心的なテーマである、

  • 会計方針、会計上の見積もりの変更、誤謬(ごびゅう)(IAS第8号)
  • 一株当たり利益(IAS第33号)

を取り上げる。

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