コストが掛かると言われて尻込みする企業も多いERPのバージョンアップ。TISはこれまで蓄積したノウハウを活用し、SAP ERPのバージョンアップコストを最大50%削減するサービスを開始する。
TISはSAP ERPのバージョンアップに関する費用を最大で50%削減する新サービス「バージョンアップ支援サービス for SAP」を12月9日に発表した。同社が持つバージョンアップについてのノウハウと解析ツールを組み合わせることでSAP ERPバージョンアップについての工数を削減できるという。
新サービスは3つの手法を用いて、過去バージョンのSAP ERPから最新版の「SAP ERP 6.0」へのバージョンアップの費用を削減する。手法は「解析ツール活用」「独自方法論」「テスト範囲の特定」の3つ。解析ツールの活用では、精度が高いツールを使うことで、バージョンアップ時に不具合が起きる影響個所を特定し、効率的な作業を可能にする。また、独自方法論では同社の過去のプロジェクト実績をノウハウとしてまとめて影響個所パターンを作成。影響範囲を特定しやすくする。
さらに、バージョンアップ時のテストフェーズですべての機能をテストすることはコストの増加につながるとして、過去の実績から効率的なテスト範囲を特定する。これらによって従来と比べて最大で50%のバージョンアップコストの削減が可能だという。TISは「これまでSAP ERPのバージョンアップの必要性は認識しながらも投資額と見合わず、実行に移すことが困難であったSAP ERP利用企業に向けて提供する」としている。
TISは、同社のデータセンターサービスを利用することでバージョンアップ支援サービス for SAPの利用料金を割り引くディスカウントプランも用意する。バージョンアップ支援サービス for SAPとディスカウントプランを使うことでバージョンアップ費用は最大で60%削減できるという。
同社はバージョンアップ支援サービス for SAP、データセンターサービスについて、2015年度までに100億円の売り上げを目指す。
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