パブリッククラウドプロバイダーとユーザー企業ではITのアーキテクチャの在り方が大きく異なる。アプリケーションレイヤーではどのような違いが見られるのか。米Gartnerの調査担当者が語る。
前編「Gartnerが語る、企業ITはパブリッククラウドに近づけるのか」では、パブリッククラウドプロバイダーとユーザー企業のアプローチの違いについて、サーバ、ストレージ、仮想化、データセンター設備といった観点で比較した。後編ではアプリケーションと継続性の観点で比較する。
前編「Gartnerが語る、企業ITはパブリッククラウドに近づけるのか」で紹介した革新的手法はいずれも、アプリケーションの設計に対するパブリッククラウドプロバイダーのアプローチが従来と大いに異なることに起因するものだ。
米Gartnerの調査担当副社長レイ・パケット氏は、「クラウドで真に変革的なレイヤーはアプリケーションレイヤーだ。アプリケーションレイヤーがわれわれをクラウドに向かわせ、われわれに最大のアジリティを与えてくれる」と語る。
クラウドアプリケーションと一般的な企業アプリケーションでは、作業負荷が根本的に異なる。クラウドアプリケーションはスケールアウトでき、互いにデータを共有せず、ステートレス(Stateless)で非同期通信を行うよう設計されている。それにより、結果的に一貫性が保たれ、結果整合性(イベンチュアルコンシステンシー)を実現できる。クラウド設計者はパフォーマンス強化のためにアプリケーションの階層化やキャッシングを用いる他、SSDやFlashなどのハードウェアを追加して、パフォーマンスとレイテンシを改善する。
ただしここでも、環境を過剰に整備することのないように、リソースを賢明に使うことが重要となる。
イーロン・マスク氏がユーザーに問いかけた「Vine復活」は良いアイデアか?
イーロン・マスク氏は自身のXアカウントで、ショート動画サービス「Vine」を復活させるべ...
ドコモとサイバーエージェントの共同出資会社がCookie非依存のターゲティング広告配信手法を開発
Prism Partnerは、NTTドコモが提供するファーストパーティデータの活用により、ドコモオ...
「インクルーシブマーケティング」実践のポイントは? ネオマーケティングが支援サービスを提供
ネオマーケティングは、インクルーシブマーケティングの実践に向けたサービスを開始した...