事例で学ぶ、医療クラーク運用のコツ【連載コラム】医療ITの現場から

患者と向き合い丁寧な診察を行うため、最近、電子カルテ入力を代行する医療クラークを活用するケースが増えている。医療クラーク運用の効果を4つの診療ケースに分けて紹介する。

2014年03月11日 08時00分 公開
[大西大輔,メディキャスト]

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 電子カルテを操作しながら診察を行うと、どうしても患者と向き合う時間が短くなりがちです。クライアントPC操作に慣れていたとしても、患者と話しながら、または処置をしながら入力するのは難しいため、結局は診察の合間に入力せざるを得なくなります。また、開業したばかりで外来患者がまだ少なかった時期と、しばらくたって患者が増えた時期とでは、電子カルテの操作に違和感が生じ、操作自体を負担に感じてしまうことも少なくありません。

 「せっかく、カルテの書き過ぎによる腱鞘炎から解放されたのに、今度はPC入力で腱鞘炎になった」のでは笑い話になってしまいます。最近では、患者と向き合い丁寧に診察するために医師の電子カルテ入力を代行するクラークを活用するケースが増えています。今回は、医療クラークがどのようなケースで効果を発揮するのか、想定される4つの診療ケースに分けて解説しましょう。

ケース1 来院患者が多い場合

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