「ファイアウォールさえ入れておけば安心」な時代はもう終わった「次世代ファイアウォール」の次を読む【前編】

セキュリティの中核要素としての役割を担う時代もあったファイアウォール。脅威の巧妙化やIT環境の多様化を前に、その重要性に変化が起き始めている。

2016年02月22日 15時00分 公開
[Steve ZurierTechTarget]
Beachbody フィットネス会社のBeachbodyはセキュリティ対策に次世代ファイアウォールを活用する(出典: Beachbodyの公式サイト)《クリックで拡大》

 テクノロジーに関する流行語の中には、消えずに残り続けるものもある。「次世代ファイアウォール」はその代表例であり、誕生から少なくとも10年は経過している。次世代ファイアウォールは、パケットの内容から通信を監視するステートフルパケットインスペクション(SPI)に加え、アプリケーションやユーザーIDを基にした制御機能、IDS(侵入検知システム)/IPS(侵入防御システム)などの機能を搭載している。

 こうした幅広い機能を1つの製品に統合することが重要視されていたものの、次世代ファイアウォールが従来のファイアウォールから一歩前進したのは、アプリケーション制御機能の存在が大きかった。というのも、企業のネットワーク経由でWebアプリケーションのトラフィック横断を検出してブロックできたのは、次世代ファイアウォールが初めてだったからだ。

ファイアウォールだけが全てではない

ITmedia マーケティング新着記事

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...