「セキュリティ予算の7割がウイルス対策とファイアウォール」は時代遅れなのか?セキュリティは「防御」から「検知」へ(1/2 ページ)

防御に重点を置いたセキュリティ対策は、実害を確実になくすことはできない。CIOは、セキュリティ投資の在り方を再検討する必要がある。

2015年11月12日 12時00分 公開
[Eric ParizoTechTarget]
Digital Guardian 脅威の検知や対処に注目するベンダーが増えつつある(画面は米Verdasys「Digital Guardian」のWebサイト)《クリックで拡大》

 あなたの組織は、時代遅れなセキュリティ予算の使い方をしているかもしれない。セキュリティ対策に差異をもたらすかもしれない貴重な予算を、無駄にしてしまっている可能性があるのだ。

 気休めになるかどうか分からないが、多くの企業は同じ失敗を犯している。攻撃の防御に多過ぎる予算を配分する一方で、脅威の検知と対処に投資していないのだ。セキュリティ予算の使い方の変更は、当初は痛みを感じるものの、最終的にはセキュリティ対策の改善につながる。これが、本稿で論じようとしていることである。

検知と対処は、防御と同じくらい重要だ

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