2015年07月29日 08時00分 公開
特集/連載

「標的型攻撃」がセキュリティの常識を変えた――“アンチウイルス死亡論”の真実「サンドボックス」にまつわる疑問を解く【第1回】(1/2 ページ)

「アンチウイルスソフトは死んだ」「2014年はセキュリティ対策の“敗北の年”」――。こうした発言の真意を読み解くと、従来のセキュリティ対策の課題と新たに求められる対策の姿が見えてくる。

[太田浩二,トレンドマイクロ]
画像 RSA Conference 2015の公式サイト。同イベントでは、RSA社長のヨーラン氏が「2014年は、セキュリティ対策を講じる側にとって“敗北の年”だった」と述べたという

 2014年、セキュリティベンダー幹部が「アンチウイルスソフトは死んだ」とコメントしたという報道を聞いて、衝撃を受けた方も多いと思います。2015年4月に開催されたセキュリティ年次イベント「RSA Conference 2015」の基調講演では、米EMCのセキュリティ部門RSAの社長を務めるアミット・ヨラン氏が、「2014年は、セキュリティ対策を講じる側にとって“敗北の年”だった」と話したと報じられました。

 2つの発言の真意は何でしょうか。昨今相次いで明るみに出ている標的型攻撃に対して、「有効なセキュリティ対策は存在しない」という意味でしょうか。筆者はそうではないと考えています。彼らが本当に伝えたかったことは、昨今の標的型攻撃対策には従来の防御手法だけでは限界があり、新たなアプローチが必要だということです。

変遷する脅威――攻撃は「大規模」から「標的型」へ

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