ウイルス対策の“魔法のつえ”ではない? 「サンドボックス安全神話」を検証する「サンドボックス」にまつわる疑問を解く【第3回】(1/2 ページ)

未知のマルウェア対策の有力な選択肢と目されるサンドボックス製品。ただし、そんなサンドボックス製品にも課題が少なからず存在する。具体的に検証する。

2015年10月23日 08時00分 公開
[太田浩二トレンドマイクロ]

 未知の不正プログラム(マルウェア)の検知に威力を発揮するサンドボックス製品。ただし、現状のサンドボックス製品には解決すべき課題があるのも事実です。

 前回「未知のマルウェアを見つけ出す『サンドボックス』の失敗しない選び方」では、サンドボックス製品には「エミュレーション形式」「仮想環境形式」の2種類があると紹介しました。その2種類の中で、特に普及が進んでいるのが仮想環境形式のサンドボックス製品です。

 本稿では仮想環境形式のサンドボックス製品に焦点を当て、その課題を解説していきます。

仮想環境形式のサンドボックス製品「3つの課題」

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