日本年金機構の事件でも悪用か マルウェア「Emdivi」の恐ろしさ再考「標的型攻撃対策」(1/2 ページ)

日本年金機構や早稲田大学などで相次いで明るみに出た標的型攻撃。一連の攻撃で利用されたとみられるマルウェア「Emdivi」とは何か。その攻撃手法と対策を整理する。

2015年07月01日 08時00分 公開
[鳥越武史TechTargetジャパン]
画像 情報漏えい事件について説明する日本年金機構のWebサイト《クリックで拡大》

 2015年6月に発覚した日本年金機構からの年金情報流出事件は、約101万人分の個人情報が流出した大規模な標的型攻撃だ。その後も早稲田大学などで同様の標的型攻撃が相次いで明るみに出ており、国内組織に被害が広がっている。

 こうした一連の標的型攻撃の多くで利用された可能性が高いとみられるのが、「Emdivi」と呼ばれるマルウェアやその亜種だ。Emdiviは、特定サーバと通信して攻撃する「リモートアクセス型トロイの木馬(RAT)」に分類されるマルウェアである。

「Emdivi」とは何か

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。

news103.jpg

なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...

news160.jpg

業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...