「SMBv2」「SMBv3」の無効化は得策ではない
「Windows 10 Fall Creators Update」リリース日までにやっておきたいSMBプロトコル脆弱性対策
「Windows 10」の次期大型アップデート「Fall Creators Update」では、「EternalBlue」というエクスプロイト(脆弱性攻撃プログラム)の悪用を可能にしていた弱点が修正される。アップデート適用日までにできる対策とは。
2017年9月、Microsoftは「Windows 10」の「Fall Creators Update」をリリースし、Server Message Block version 1(SMBv1)は正式に締め出される。米国家安全保障局(NSA)のハッキングツール「EternalBlue」は脆弱(ぜいじゃく)性(CVE-2017-0144)を利用できなくなり、Windows 10と「Office 365」のファイルは全て、リモートでの不正なコード実行から保護される。
多くのWindowsユーザーは、Microsoftが今もサポートしている過去のWindowsバージョンのパッチをインストールしなかった。そうしたユーザーは、EternalBlueを利用した身代金要求型マルウェア(ランサムウェア)である「WannaCry」の被害に遭った。影響を受けるファイルは、脆弱性のあるプロトコルを通じてWindowsクライアントやサーバの間で共有された。
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Windows 10 Fall Creators Updateについて詳しく
RiskSenseの研究者は、攻撃者がEternalBlueの助けを借りてリモートからコードを実行する攻撃を仕掛ける仕組みを解明した。攻撃者はEternalBlueのバックドア「DoublePulsar」と、「Metasploit」(エクスプロイトコードの作成や実行のためのフレームワーク)に似たNSAのプラットフォーム「Fuzzbunch」を利用して、EternalBlueをWindows 10 x64 version 1511(コードネーム「Redstone 2」)に移植した。
企業や組織はFall Creators Updateのリリースを待つ間、Microsoftのセキュリティ情報「MS17-010」に記載された対策を適用できる。「Windows 8.1」およびそれ以降のバージョンでは、コントロールパネルで「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」のチェックを外すことによって、SMBv1を簡単に無効にできる。「Windows Server 2012 R2」とそれ以降についても同じような方法が利用できる。
Fall Creators Updateでは、国内外で管理している何千台ものWindows PCやサーバの設定を手作業で変更する手間を取り除いてくれる。
SMBv2プロトコルは「Windows Vista」と「Windows Server 2008」で導入され、SMBv3プロトコルはWindows 8とWindows Server 2012で導入された。SMBの3つのバージョンは全て、非MicrosoftのOSでも利用され、Windows 10との接続を可能にしている。
Microsoftはクライアントやサーバ向けのWindowsでSMBv2やSMBv3を無効にすることは推奨していない。SMBv3を無効にすれば、盗聴や信頼できないネットワークからの防御に使われている暗号化が無効になる。一時的なトラブルシューティング対策としていずれかのプロトコルを無効にする際は、慎重に行う必要がある。
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