大企業向けSlack「Slack Enterprise Grid」の知っておきたい強化点「Microsoft Teams」「Cisco Spark」を圧倒できるか

既に150社を超す大規模組織が利用している「Slack Enterprise Grid」。Slackはその利用を更に広げるために、機能強化を続けている。注目すべき最近の強化点をまとめた。

2018年04月26日 05時00分 公開
[Jonathan DameTechTarget]

関連キーワード

Slack | コミュニケーション


画像

 新興ベンダーのSlackが、チームコラボレーションサービスの大規模組織向けプラン「Slack Enterprise Grid」のセキュリティや拡張性の強化を図っている。これまでは“口コミ”でのボトムアップによる普及に頼っていた同社だが、現在はトップダウンによる全社的な採用を促進しようとしている。

 Slackの同名サービスを日常的に利用するアクティブユーザーは、600万人に達した。この成功は、Slackの利便性に関するうわさが広がり、組織内の小人数チームが時としてIT部門の許可を得ないまま、無料版を相次いで利用し始めたことによる。

 2017年の提供開始以来、大規模組織向けSlackであるSlack Enterprise Gridは、メディアの21st Century Fox(21世紀フォックス)や小売りのTarget、金融のCapital One Financial、IBMなど150社以上の大規模組織に採用された。

 「Microsoft Teams」「Cisco Spark」といった競合製品/サービスの高度化が進む中、Slackは自らが始動させたチームコラボレーション市場で、競争に勝つための新しい手段を見つける必要に迫られている。

 調査会社Nemertes Researchのアナリスト、アーウィン・ラザー氏は「Slackはガバナンスやコンプライアンス(法令順守)の支援といった大規模組織向けの機能強化を続けている」と語る。こうした強化は「形勢を一変させるものというよりも、進化の過程だ」とラザー氏は指摘する。

セキュリティやコンプライアンス支援機能を強化

ITmedia マーケティング新着記事

news077.jpg

「気候危機」に対する理解 日本は米国の3分の1
SDGsプロジェクトはTBWA HAKUHODOのマーケティング戦略組織である65dB TOKYOと共同で、「...

news058.jpg

アドビ、Adobe Firefly機能搭載の「Adobe Express」モバイル版アプリを一般提供
アドビは、生成AI「Adobe Firefly」の機能を利用できる「Adobe Express」モバイル版アプ...

news141.jpg

2度あることは3度あった GoogleのサードパーティーCookie廃止再延期にアドテク各社がコメント
Googleは2024年末までに完了する予定だったWebブラウザ「Chrome」でのサードパーティーCo...