「MarioNet」というWebブラウザベースの攻撃を研究者が作り出した。HTML5のAPIを悪用したこの手法は、Webブラウザのタブを閉じた後でも攻撃者が標的のシステムを悪用し、botネットを作成できる。
HTML5のAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を悪用する新しい攻撃手法「MarioNet」が研究者によって開発された。この手法では、ユーザーが感染したWebサイトを閉じた後、あるいは他のサイトに移動した後でも、攻撃者がWebブラウザを介してユーザーに攻撃できるという。
ギリシャに拠点を置く研究者チームによると、MarioNetは悪意のあるWebサイトを介してシステムを侵害する。その影響はユーザーがWebブラウザのタブを閉じても持続する。「botネットを作成して攻撃の発生を連鎖させるために、攻撃者がMarioNetを使用する可能性がある」と、研究者チームは指摘する。
MarioNetによる攻撃は、バックグラウンド処理のための「Service Worker」というHTML5のAPIを悪用する。研究者チームは論文「Master of Web Puppets: Abusing Web Browsers for Persistent and Stealthy Computation」(Webの操り人形師:永続的かつ不可視のコンピューティングを実現するWebブラウザの悪用)の中で以下のように述べている。
Webブラウザはユーザーが操作しなくても勝手にService Workerを読み込む。それを仮想通貨マイニング、パスワードクラッキング、DDoS攻撃などの有害な操作にリソースを悪用するためのバックグラウンドプロセスとして使う
中国発AIソーシャル工作のゾッとする実態をMicrosoftがレポート
Microsoftが中国を拠点とする影響力工作の増加についてのレポートを発表した。これは米国...
顧客の応募可能性をレシートで分析 読売新聞が新たな販促キャンペーンサービスを提供
システムインテグレーターのビーマップと同社子会社のMMSマーケティングは、読売新聞東京...
TOPPANとデータX、中堅企業向けデジタルマーケティング支援で協業
TOPPANとデータXは、中堅企業を対象としたデジタルマーケティング支援領域のデータ基盤構...