コロケーション施設を使ってプライベートクラウドを構築することはできる。ただしコロケーション施設を使えば常にプライベートクラウドになるわけではない。パブリッククラウドも含めて、3つの用語の違いを探る。
「プライベートクラウド」という用語は「コロケーション」に置き換えて使うことができると誤解されている場合がある。実際には、この2つの用語の意味は明確に異なる。プライベートクラウドでは、ユーザー企業の担当者がテナント(管理者とエンドユーザーで構成されるユーザーグループの単位)の管理者となる。これに対してコロケーションでは、ユーザー企業はベンダーが運営するデータセンターのフロアスペースを借りて、自社のサーバやネットワーク機器といったハードウェアを運用する。
企業がコロケーション施設内でプライベートクラウドを運用することはできる。ただしコロケーション施設を利用することが、プライベートクラウドを構築・運用することを意味するわけではない。その環境がプライベートクラウドとコロケーションのどちらに該当するかは、ハードウェアの所在場所ではなく、機能の仕方によって決まる。
プライベートクラウドとコロケーションの違いを理解するために「パブリッククラウド」の定義を考えてみよう。パブリッククラウドのユーザー企業は、自社の拠点から離れた遠隔地のデータセンターのリソースを利用する。ただしデータセンターの所在地はパブリッククラウドの定義には関係がない。
パブリッククラウドの主な特徴は、ユーザー企業のリソース使用量に応じてベンダーが課金するマネージドサービスであることだ。そのクラウドサービスが真のパブリッククラウドであるかどうかは、複数のテナントに対してマネージドサービスを提供しているかどうか、つまりマルチテナント型マネージドサービスかどうかで決まる。
「Threads」が月間アクティブユーザー1億5000万人を突破 今後Xを追い抜くための最善策は?
Metaはイーロン・マスク氏率いるTwitter(当時)の対抗馬として2023年7月にリリースした...
Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」――SHIBUYA109 lab.調査
SDGsで挙げられている17の目標のうち、Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき...
高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...