S/4HANAへの投資から最高の価値を引き出すには、IT部門はビジネスに混乱を招かない範囲でできる限り迅速にビジネスニーズを満たす必要がある。(続きはページの末尾にあります)
SAP ECCから「S/4HANA」へ移行する企業はさまざまな悩みを抱えている。その解決策となり得る「Rise with SAP」とは何なのか。ユーザー企業が同サービスに注目する理由とは。
企業はSAPソフトウェアの運用環境に、SAPの「SAP HANA Enterprise Cloud」の他、AWSやAzureといったパブリッククラウドを選ぶことができる。それぞれのメリットとデメリット、選定のポイントを説明する。
「SAP S/4HANA」の導入オプションにはパブリッククラウドとプライベートクラウドがある。両者の機能の違いを整理し、比較してみた。
SAPが提供する5つの主要な製品である「SAP ERP」「SAP S/4HANA」「SAP S/4HANA Cloud」「SAP Business One」「SAP Business ByDesign」について、北米の最新事情から製品の概要や特徴を紹介する。
「SAP S/4HANA Cloud」はS/4HANAのSaaSバージョンとして登場したが、いまだほとんどの企業はS/4HANAをオンプレミスで運用することを好んでいるようだ。
クラウド間統合やクラウドとオンプレミス間統合にはSAP製品が最適な場合が多い。だが、それ以外に目を向ける方が良い場合もある。
英国のSAPユーザーグループ代表に、SAPに対する本音を聞いた。SAPのライセンス戦略を高く評価する一方でユーザーの立場から冷静に動向を観察している。
20年にわたってSAPシステムを導入、運用している企業が既存のSAPカスタムコードをS/4HANA向けに開発し直す方法を決めるのは難しい。
“既存のシステムをS/4HANA向けに手直しする”方法についての議論は盛んに交わされている。だが“S/4HANA は全く新しい ERP システムの導入を意味する”というのがほぼ一致した意見だ。
既存のビジネスプロセスはどのようなものか。SAPにどの程度のコードを組み込んでいるか。旧製品導入時にカスタマイズした機能が、S/4HANAにどの程度含まれているか。以前にカスタマイズしたコードを新しいプラットフォームに導入することがビジネスにとって本当に不可欠か。事前に見極めておくべきことは多い。
実際、S/4HANAは技術、ビジネスプロセス、ユーザーインタフェ−スなどの領域に多くの変更が施されている。こうした変更が、ITチームの作業方法と、ITチームがSAPシステムをカスタマイズする方法の両方に影響する。
重要なのは、既存のSAPシステムからS/4HANAへの再導入の可能性を含め、主要SAPプラットフォームの移行を考えている企業は全て、それが決して単純ではないことを理解しなければならないことだ。