2009年08月31日 08時00分 公開
特集/連載

開発者にとっての「Windows 7」とはアプリケーションの互換性確認に役立つサイトを紹介

Windowsの新バージョンの登場で多くの開発者が直面すると思われる問題を取り上げ、Windows 7でこれらの問題に取り組むのに役立つMicrosoftの公式サイトを紹介する。

[Patrick Meader,TechTarget]

 新しいOSで開発者に関係がある機能は、全体的な枠組みの中では比較的注目を浴びることが少ない部分だ。しかし、好むと好まざるとにかかわらず、新OSのリリースはアプリケーションの開発プロセスに大きな影響を及ぼす可能性がある。

 例えば、既存のアプリケーションについて、最新版のOSとの互換性を検証し、互換性を維持するために必要な修正をアプリケーションに施すかどうかを判断する必要があるかもしれない。また、あなたの会社あるいは顧客が、新しいUI(ユーザーインタフェース)仕様に合わせて既存アプリケーションのUIを修正するよう求めるかもしれない。

 本稿では、Windowsの新バージョンの登場で多くの開発者が直面すると思われる問題を取り上げ、Windows 7でこれらの問題に取り組むのに役立つMicrosoftの公式サイトを紹介する。

 開発者の視点から見て、Microsoftが新OSで導入する変更の内容がよく分からないという読者は、「Windows 7 の開発者向け情報」で概要を把握するといいだろう。ここからリンクされている「Windows 7 開発者ガイド」では、アプリケーションエクスペリエンスを改良する方法やWindowsとWebを有効活用する方法など、Windows 7におけるアプリケーション開発の基本的な問題について説明されている。

開発ツールキットをダウンロードする

 Microsoftは2009年にWindows 7用アプリケーションの開発に役立つ2つの新しいツールキットをリリースした。「Windows API Code Pack for Microsoft .NET Framework」(以下、Windows API Code Pack)と「Windows 7 Training Kit for Developers」だ。

 Windows API Code Packには、各種のUIコントロール(ソースコード付き)、Explorerブラウザコントロール、Windows 7とVista用のコモンファイルダイアログ、センサープラットフォーム、電源管理、アプリケーション再起動・リカバリなどのAPIが含まれる。API Code PackはMSDNのこのページからダウンロードできる。

 「Windows 7 Training Kit for Developers」には、Windows 7を理解するのに役立つ幾つかの実際的なプレゼンテーションやデモ、体験ラボなどが含まれる。

Windows 7 UIのルック&フィールを実装する

 Windowsの従来バージョンと同様、バージョン7でもWindowsアプリケーション用の新しいルック&フィールが導入され、これは今後登場するアプリケーションの主流になるだろう。これらのUIコントロールの幾つか(Windows 7のタスクバーのジャンプリスト、アイコンオーバーレイ、進行状況バー、タブ付きサムネイル、サムネイルツールバーなど)は、Windows API Code Packに含まれている。

 サードパーティー製コンポーネントを利用すれば、Windows 7のルック&フィールをいち早く実現することができる。UIウィジェットやUIツールを開発している数社のベンダーは、Windows 7上で動作するアプリケーションだけでなく、Windows VistaやWindows XP上で動作するアプリケーションでもWindows 7のルック&フィールを実現するコンポーネントを提供している。

Windows 7との互換性を確認する

 新しいOSがリリースされるたびに、開発者は大急ぎで既存アプリケーションがWindows上で動作するかどうかを検証しなければならないことが多い。Windows Vista上で動作するアプリケーションであればWindows 7上でも動作する可能性が高いが、もちろん例外もある。既存のアプリケーションをWindows 7上で動作させる必要がある場合や、Windows 7に移植する必要がある場合は「Windows 7 and Windows Server 2008 R2 Application Quality Cookbook」というMicrosoftのガイドを参照するといいだろう。

 このガイドの目的は、「アプリケーションと新OSとの互換性を検証し、Windows 7およびWindows Server 2008 R2における既知のアプリケーション互換性問題の概要を示す」ことだ。Windows Server 2008の互換性問題に対処する方法に加えて、Windows 7上で動作するアプリケーションのパフォーマンスや信頼性、使い勝手を向上させる方法も紹介されている。

 Windows Application Quality Cookbookに関する情報はMSDNのサイトにある。

 Windows XPからWindows 7にアプリケーションを直接移植しようと考えている開発者の場合は、旧バージョンのWindowsからWindows Vistaに移行する方法について解説したMicrosoftのWebページもチェックすべきだろう。

ロゴ認定

 アプリケーションがWindows 7上で動作するということと、それがロゴ認証を取得できるということとは、まったく別の問題だ。このロゴを取得するには、アプリケーションをMicrosoftに提出し、それをWindows 7上で動作させた場合の互換性と安定性を判定するための一連のテストを受けなければならない。このプロセスに関する詳細な情報、ならびにロゴ認定ツールキットをダウンロードするサイトなどの情報を活用するとよいだろう。

 もちろん、Microsoftからロゴ認定が強制されるわけではない。カスタムアプリケーションを開発する社内開発者であれば、ロゴ認定はそれほど重要ではないだろう。しかしテストや互換性確認に掛かるコストを削減する手段として、パッケージ型アプリケーションでロゴ認定を申請する企業が増えている。

次のステップ

 本稿で紹介したリンクとサイトは、開発者がWindows 7関連の問題を理解する上で参考になるだろう。Windows開発者にとってのデフォルトサイトもブックマークしておくと便利だ。このサイトには、開発者向けのリソース(その多くは本稿で紹介した)だけでなく、Windowsチームのブログ、トレーニング用ビデオ、ホワイトペーパー、Windows 7の機能を活用したアプリケーションの開発コンテストなどへのリンクも含まれている。Windowsに関する開発者向けブログも参考になるだろう。

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