富士通、クラウド基盤を活用したオフィスのICT環境支援サービスNEWS

富士通は、オフィス内のICT環境をトータルで支援する「ワークプレイス-LCMサービス」を発表。多様化するICT機器の導入や運用作業、セキュリティ管理など、ハードからソフトまでワンストップで支援する。

2010年01月06日 09時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 富士通は2009年12月28日、オフィス内に設置されたICT機器の調達・展開から、導入後の運用、撤去までをトータルで支援する「ワークプレイス-LCMサービス」を発表、1月4日より提供を開始した。

 新サービスは、従来、PCのみを対象としていたアウトソーシングサービス「PC-LCMサービス」に、オフィス外でのモバイル接続やセキュリティ対策など、エンドユーザー環境に求められる機能を追加することで、ICT機器全般に対応したもの。同社のデータセンター内に構築されたクラウド基盤を活用している。

 クライアント仮想化管理システムを標準で実装、DaaS(Desktop as a Service)として提供することで、ソフトウェアの初期導入コストを軽減。また、他社製を含めてPC、プリンタ、複合機、サーバといったICT機器のライフサイクルを管理するなど、ハードウェアからソフトウェアまでの導入や運用を包括的に支援するという。

 さらに、メールやファイルストレージ、ユニファイドコミュニケーションなどの各種コラボレーションサービス、社内ネットワークへのモバイル接続サービスなども用意され、同社の海外リソースを活用すれば、海外拠点でのエンドユーザー環境の運用も、日本と同一の品質・プロセスで実施できる。

画像 「ワークプレイス-LCMサービス」のイメージ

 利用料金は月額で、利用者数や使用台数に応じて変動する従量料金制にも対応する。仮想デスクトップの場合は、導入費不要で仮想PC1000台利用時にPC1台当たり月額5000円。

 同社は、今後3年間で400社の導入、2000億円の売り上げを目標としている。

 「ワークプレイス-LCMサービス」のメニューは以下の通り。

サービスメニュー 概要
ワークプレイスインフラサービス エンドユーザー環境に必要となるインフラ(PC、シンクライアント、複合機、ソフトウェアなど)を月額料金で提供する
仮想デスクトップサービス(DaaS) クライアント仮想化環境を短期間で導入し、クラウド基盤から各種ソフトウェアを提供する
サービスデスクサービス ICT利用に関するエンドユーザーからの問い合わせ・対応依頼の総合受付窓口を提供する
デスクトップマネージドサービス PCやプリンタ、複合機などのトラブル対応、資産管理、増移設対応など日々のエンドユーザー環境の最適化をサポートする
コラボレーションサービス メール、ユニファイドコミュニケーションなど、業務効率化・生産性向上に貢献するサービス群を提供する
サービスマネジメント 日々のサービスレベル管理や変更管理、問題管理を通じて、顧客の責任者や管理者とパートナーシップを構築する

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