連結納税ソリューション「C-Taxconductor」をSaaS型で提供する。一部アプリの利用環境にシンクライアントを採用。導入費用を抑えるだけでなく迅速に連結納税制度に対応できる。
日立製作所は4月1日から、連結納税ソリューション「C-Taxconductor(シータックスコンダクター)」をSaaS(Software as a Service)型で提供する「SaaS型連結納税ソリューションC-Taxconductorサービス」を販売する。
C-Taxconductorは、連結納税に必要な業務システムの導入コンサルティング、システム構築、保守運用サービスを提供する連結納税ソリューションである。連結納税制度の初年度(2002年)から、製造業や流通業、金融業など約140グループ・4600社に導入された実績がある。
同社が4月1日に提供開始するSaaS型連結納税ソリューションC-Taxconductorサービスは、連結納税制度における法人税・地方税の計算、申告書作成機能など、従来の連結納税システムと同じアプリケーションをSaaS型で提供するというもの。
SaaS型のため、ユーザー企業は初期導入コストを削減できるほか、自社にサーバを設置したり、ユーザーのPCにソフトウェアをインストールする必要がなくなる。さらに、同ソリューションは毎年の税制改正にも対応するため、運用における利便性も向上する。
今回サービスを提供するに当たり、一部アプリケーションの動作環境にシトリックス・システムズのシンクライアントシステム「XenApp」を採用。Excel形式の法人税の申告書をXenAppを使って画面転送することで、入力などの操作性はこれまでと変わらず、ICAプロトコルによる狭帯域でのレスポンスとセキュリティを確保したという。
同サービスは、日立製作所のクラウドソリューションである「Harmonious Cloud」の「ビジネスSaaSソリューション」のラインアップの1つ。データは、同社の「ハーモニアスクラウドセンタ」で管理する。税制改正などに伴う改訂プログラムのセンター内一括適用もハーモニアスクラウドセンタで対応する。
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