中堅・中小企業向けERPパッケージ「SAP Business All-in-One」のSaaS提供がNTTデータから登場した。月額1万9800円から利用でき、関連コストを大きく削減できる。
NTTデータは11月26日、SAPジャパンと連携し、SAPの中堅・中小企業向けERPパッケージ「SAP Business All-in-One」をSaaS(Software as a Service)で提供すると発表した。12月に営業活動を開始し、2011年2月にサービス提供を始める予定だ。
新サービスの名称は「INERPIA」(イナーピア)。ユーザー企業はSAPを稼働させるためのハードウェアやソフトウェアライセンスを用意することなく、月額料金でSAP Business All-in-Oneを利用できる。初期費用は、会計、生産、購買・在庫、販売の標準テンプレートを利用する場合で、1460万円(税別)。月額料金は1ユーザーライセンスで1万9800円(税別、150ユーザーで利用の場合)。
月額料金にはライセンス費用やアプリケーションの運用・保守費用、サーバ保守、データセンター利用料、バージョンアップ費用などが含まれる。ただ、バージョンアップは「無償で提供されるアプリケーションソフトの新しいプログラムの定期的な更新」に限られる。また初期費用にはクラウド環境構築、データ移行、トレーニング、3カ月のQ&A対応が含まれる。アドオン開発はオプションとなる。
イナーピアを利用する最大のメリットはコスト削減。ハードウェアやソフトウェアライセンスを買い取る通常のSAP導入と比べて、初期費用で半減、運用保守費用は20〜30%の削減ができるという。イナーピア提供の基盤はNTTデータのクラウドサービス「BizXaaS」を利用している。
同社はテンプレート部分の多言語化や、人事、顧客管理、営業管理などの機能追加、IFRS対応、ビジネスインテリジェンス機能の実装なども今後行う予定。NTTデータグループではイナーピアの提供で、2012年度までに10億円以上の受注を目指すとしている。
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