エス・エス・ジェイがERPパッケージ「SuperStream-NX」のSaaS版を発表。パートナーと組んで、中堅・中小規模の企業に提供する。オンプレミス型と比べて5年間でTCOが半分になるという。
エス・エス・ジェイは11月18日、ERPパッケージ「SuperStream-NX」(以下、NX)のSaaS版を2011年2月に提供開始すると発表した。12社のパートナーと協力し、パートナー企業が実際のサービスを提供する。月額の提供価格は、1ユーザー当たり、数万円を想定している。同社の代表取締役社長 谷本善男氏は「会計/人事の領域はパッケージの適合率が最も高い」と指摘し、クラウド化の需要も高まると話した。
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NXのSaaS版で提供するのはオンプレミス版のNXのうち、一般会計、管理会計、経費精算管理、支払い管理、債権管理を含む「統合管理」モジュール。固定資産管理やグループ経営管理、人事・給与の機能についても将来のSaaS提供を計画している。
SaaS版NXを提供するパートナー企業はNEC、富士通、日立情報システムズ、東芝ソリューションなど12社。データセンターにNXをホストし、ユーザーに提供する。シングルテナント、マルチテナントの利用、サービスレベルなどはパートナーによって異なる。導入期間は30日程度。SaaS版NXを試用できる30日間のトライアル環境も用意する。
ターゲットとして考えているのは年商10億円から100億円の中堅・中小規模の企業。それ以上の規模の企業には従来のオンプレミス版の利用を勧める。コスト削減効果を訴える考えで、オンプレミス版のNXではライセンス価格が500万円、システム構築やハードウェアを含めると1000万円を超えるケースが多いのに対して、SaaS版のNXでは1ユーザー当たり月額数万円の価格(契約は3ユーザーから)を想定していて、「5年間のTCO(総所有コスト)は半分になる」(同社 マーケティング企画部 部長 山田 誠氏)としている。
国内には年商10億から100億円の企業が約10万社あるといい、エス・エス・ジェイはそのうち2割の2万社がSaaS型のアプリケーションに移行すると想定。SSJはシェア10%、2000社の獲得を目指す。
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