RFP作成の注意点 スクラッチの場合、パッケージ/SaaSの場合失敗しないRFPの書き方(前編)

システム投資に失敗しないために、比較的小規模のシステム導入でもRFPを作成しようと考える企業が増えてきた。本稿ではスクラッチ開発の場合、パッケージもしくはSaaS利用の場合、それぞれのRFP作成の注意点を解説する。

2010年12月09日 08時00分 公開
[永井昭弘,イントリーグ]

「何を、幾らで、いつまでに」をベンダーに明確に伝える

 RFP(Request For Proposal)とはユーザー企業がベンダーに対して、情報システムの調達のための提案依頼を文書で提示する行為、または提案依頼の文書そのもの、つまり「提案依頼書」のことだ。システム調達を行う際にRFPを書くという行為はかなり以前からあったが、大企業などの一部のシステムの場合がほとんどであった。しかしここ数年、システム調達の失敗を防ぐ有力な手段として、中小規模のシステム案件でもRFPが用いられるケースが増えてきている。

 RFPがあらためて注目されるようになったのは、やはり昨今の不景気が影響しているだろう。経営上システムは不可欠であるが、多大な投資が必要である。そして、その投資には失敗は許されない。システム投資を失敗すると、コストが当初の2倍、3倍、そしてそれ以上に増加することも珍しいことではない。また、本番稼働時期が遅れることで、業務に多大な影響が出たり、商機を逃したりといった弊害も小さくない。失敗のリスクを少しでも小さくするために、多少面倒でもRFPを作成しようと考えるユーザー企業が増えているのだ。

 「システム投資の目的や背景」「何をシステムに求めているのか」「幾らの予算で検討しているのか」「いつごろまでにシステムが稼働している必要があるのか」、つまり「何を、幾らで、いつまでに」をベンダーに明確に伝えることは、システム投資を成功させる上で非常に重要である。

スクラッチ開発とパッケージ利用の特徴

 RFPを作成する上で考慮しなければならないことは幾つかあるが、今回はスクラッチ開発の場合とパッケージ利用の場合において、それぞれ注意すべき点について解説したい。また、一般的なパッケージソフトとSaaS(Software as a Service)の場合でのRFPの留意点の違いなどにも触れてみる。まずは、スクラッチ開発とパッケージ開発、それぞれの特徴を確認しておこう。

関連ホワイトペーパー

RFP | SaaS | ASP | バグ | システム構築 | サーバ | 見える化


ITmedia マーケティング新着記事

news050.jpg

ウェルビーイング調査 今後最も力を入れたい分野は「身体」、優先度が低いのは?
ASAKO サステナラボは、独自の「60のウェルビーイング指標」により生活者の充足度を数値...

news068.png

10代の7割超がショート動画を「ほぼ毎日見ている」――LINEリサーチ調査
LINEリサーチは全国の男女を対象に、ショート動画に関する調査を実施しました。

news158.png

自社の変化に対して行動する従業員はわずか2割 なぜそうなる?――電通調査
自社の変化に対する従業員の意識について確認するための調査結果です。