タブレット端末特有のセキュリティニーズに対応するには、各端末の用途を見極め、それに合ったセキュリティのベストプラクティスを適用する必要がある。
前編「タブレット特有のリスクを回避する7つのベストプラクティス」に続き、タブレット端末流入と関連するセキュリティリスクと、その対処方法を解説する。
タブレット端末には、ポリシーのカスタマイズやプラクティスの調整を必要とする新しい側面が幾つかある。この違いは微妙なこともある。以下に幾つか例を挙げる。
携帯通話とSMSメールに対応しているスマートフォンと違い、新しいタブレット端末の多くは無線LANオンリーのモデルが出回っている。もし自社のスマートフォンの登録や遠隔操作でのロック/消去、ウイルス対策ソフトのアップデートといったプラクティスにSMSを使っているとすれば、同じモバイルOSを搭載していてもタブレット端末には適用できない。無線LANオンリーの端末にも利用できる方法を探し、こうした無線LANタブレットが同じように常時接続しているわけではないことを理解しておきたい。
スマートフォンの画面が比較的小さいのに対し、タブレット端末はリモートディスプレーやデスクトップアプリ仮想化にとって魅力的なプラットフォームだ。実際、新しいChrome OS搭載のタブレット端末は、ローカルにインストールしたアプリの実行さえしない。もしスマートフォン上のビジネスコミュニケーションを保護するためにVPNクライアントを使っているとすれば、それはタブレット端末に対して好ましいアプローチではないかもしれない。
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