富士通が、病床200床までの中堅規模病院向け電子カルテシステム「HOPE/EGMAIN-LX」の販売を開始した。地域医療ネットワークと連携し、地域内での医療サービスの向上や災害時での医療連携を支援する。
富士通は6月13日、中堅規模病院向け電子カルテシステム「HOPE/EGMAIN-LX」の販売を開始した。富士通の大規模病院向け電子カルテシステム「HOPE/EGMAIN-GX」をベースに開発しており、病床200床までの病院向け電子カルテシステムの新製品。同社のSaaS(Software as a Service)地域医療ネットワーク「HumanBridge」と連携して他の医療機関とネットワーク経由で診療情報の共有が可能だ。同社によると、地域内での医療サービスの向上や大規模災害時の医療連携を推進できるという。
HOPE/EGMAIN-LXは、紙カルテの厚みを視覚的に表現する「ヒストリカルビュー」、各種ビュワーを一画面に表示する「マルチカルテビューア」などの機能を搭載。また、インデックスや付せん、利用者にカスタマイズできるナビゲーションマップなどで情報の参照性を向上させ、お気に入りボタンといった入力補助機能も活用できる。
HOPE/EGMAIN-LXではオーダリングや電子カルテ、看護支援などのシステムを段階的に導入できる。販売価格はハードウェア、ミドルウェア、アプリケーションパッケージ、その他導入に必要なセットアップ費用や操作指導などのサービス費用を含み、3500万円から(税別)。
富士通では今回の新製品の提供により、既存の電子カルテシステムと併せて大規模から小規模まで全ての規模の病院向けに機能と操作性を統一した電子カルテ製品を提供できるとしている。同社はHOPE/EGMAIN-LXについて、2012年3月末までに200システムの導入を目標に掲げている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
遠隔医療体制を構築する際は、患者や通常業務への影響を押さえながら進める必要がある。パンデミック下で一斉に遠隔医療体制を構築した2つの医療機関の例を紹介する。
オーストラリアでは処方箋の完全電子化が一般化しているが、制度確立までの道のりは平たんではなかった。完全電子化を阻んだ課題とその解決策とは。
コロナ禍を契機に、湾岸諸国では「デジタルヘルスケア」への移行が加速している。湾岸諸国におけるデジタルヘルスケア産業の重点投資分野とは。デジタルヘルスケア推進の”壁”とその対処法についても紹介する。
医療機関は膨大なデータを扱い、そのデータに基づいて重要な決定を下す場合がある。一方、データの質は低くなりがちだ。それはなぜか。データの品質を改善させるために必要な方策と併せて紹介する。
英国の国民保健サービスでイングランド地域を管轄するNHS Englandが、医療サービス向けの新データ基盤を構築している。この計画に英国市民団体が“待った”をかけたという。なぜなのか。
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...