仮想化“前提”時代のVMware最適化アプライアンス 日本HPNEWS

日本HPが仮想化インフラを提供するアプライアンスを発表。VMware vSphere 5の管理機能を統合するなど、仮想環境の早期構築から運用の効率化までを支援する。

2011年09月27日 18時30分 公開
[翁長 潤,TechTargetジャパン]
photo HP VirtualSystem VS2

 日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は9月27日、仮想基盤アプライアンス製品群「HP VirtualSystem」の第1弾として、ヴィエムウェアの仮想化ソフトウェア「VMware vSphere 5」を組み合わせた「HP VirtualSystem for VMware」を発表した。10月中旬に出荷を開始する。

 HP VirtualSystem for VMwareは日本HPのサーバストレージ、ネットワーク機器を基盤とし、同社の運用管理ツール「HP Insight Control for VMware vCenter」とVMware vSphere 5製品群をインストールしている。VMware vSphere 5の仮想化基盤「VMware vSphere Enterprise Plus」、運用管理「Insight Control for VMware vCenter」、ストレージ連携・統合機能「vStorage API for Array Integration」などを搭載。また、セキュリティ機能「VMware vShield」に対応するIPS製品「HP TippingPoint」をオプションで追加可能(関連記事:VMware vSphere 5の新機能ユーザーが物議を醸す、VMware vSphere 5の新しいライセンス)。加えて、日本HPの導入・保守サポートを含めたソリューションとして提供する。ハードウェアの組み合わせや仮想マシンの拡張数などの導入規模に応じた3種類の製品ラインアップになっている。

photo 仮想ネットワークと物理ネットワークの統合管理例
HP VirtualSystem for VMwareの3つのタイプ
製品名 主な構成要素 仮想マシンの搭載可能数 販売価格(税別)
HP VirtualSystem VS1 HP ProLiant DL380 G7サーバー
HP P4500 SANストレージ
HP Networking A5800-24G、HP Networking A5820-24XG-SFP
~400 2600万円
HP VirtualSystem VS2 HP ProLiant BL460c G7サーバー
HP P4800 SANストレージ
HP Networking A5800-24G、HP Networking A5820-24XG-SFP
~1200 5900万円
HP VirtualSystem VS3 HP ProLiant BL460c G7サーバー
HP 3PAR Storage System F400
HP Networking A5800-24G、HP Networking A5820-24XG-SFP
~6000 1億3700万円

 日本HPではHP VirtualSystemを次世代ITインフラのコンセプト「HP Converged Infrastructure」を実現する3製品群の1つに位置付けている。同社はHP VirtualSystem以外にクラウド基盤向け「HP CloudSystem」、特定アプリケーション向け「HP AppSystem」の2製品を既に発表している。

 同社のエンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括 サーバーマーケティング統括本部 インダストリースタンダードサーバー製品本部 本部長、橘 一徳氏は「2009年を境に仮想マシンのサーバ数が物理サーバの出荷台数を逆転した」というIDCの調査結果を踏まえ、「仮想化“提案時代”から仮想化“前提”時代にシフトしている」と説明。その上で、HP VirtualSystemについて「仮想環境をより迅速に効率的に構築・運用できる製品」と紹介した。また、今後のHP VirtualSystem製品群の展開について、「Microsoft Hyper-V」対応アプライアンスの投入や仮想デスクトップまでを含めた包括的な仮想環境の提供を目指すとしている。

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