医療の質を底上げするデータ活用を支援 日本IBM地域医療連携ソリューション紹介:日本IBM

日本IBMは1995年に統合医療システム「IBM CIS(Clinical Information System)」の提供を開始。データ分析に対する独自のこだわりで、医療の質の底上げに取り組んでいる。

2012年02月02日 09時00分 公開
[岡崎勝己]

10年後の医療を見据えた「IBM CIS」

 大学病院を中心とした医療機関の情報化プロジェクトを数多く手掛けてきた日本アイ・ビー・エム(IBM)。同社はデータベース製品の「IBM DB2」やデータ分析プラットフォーム「IBM SPSS」「IBM Cognos」などの製品群を連携させることで、レセプトコンピュータ(レセコン)や電子カルテ、オーダリングなどの医療システムの高度化に長年にわたり取り組んできた。

 そんな同社が地域医療連携の普及を支援するため、現在注力しているのが「データの再利用を容易にするシステム環境の整備」である。具体的には、1995年から提供を開始した統合医療情報システム「IBM CIS(Clinical Information System)」を中核としたデータ管理基盤の確立と、標準化技術を採用したシステム間の情報連携の強化だ。

データの活用に向けた“2つ”のアプローチ

photo 日本IBMの浅野氏

 日本IBMがデータの再利用にこだわる背景には、医療機関が既に多くのデータを蓄積しているものの、その活用が進んでいないという現実がある。日本IBMの公共事業 医療事業部長 浅野正治氏は「医療機関の情報化は着実に進んでいる。ただし、そこで作成されるデータの種類は多岐にわたり、その量も膨大だ。また、医療機関ごとに情報化の狙いが異なるため、地域医療連携に利用しやすい形式でデータが管理されていないことが多い」と説明する。そして、この点が地域医療連携を含めた医療の質や効率の向上を阻む要因だと指摘する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news214.jpg

トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。

news129.jpg

「ドメインリスト貸し」は何がマズい? サイトの評判の不正使用について解説
「サイトの評判の不正使用」について理解し、正しい対策が取れるにしましょう。

news046.jpg

代理店にもAIにも「丸投げ」はダメ 成果報酬型マーケティングを成功させるポイントは?
「成果報酬型マーケティング」を実現する上でインターネット広告業界が直面する課題とは...