GEヘルスケア・ジャパンの最新PACS「Centricity PACS 4.0」を導入。「ナビゲータ」機能によって現画像と過去画像の比較・操作が容易になった。診断指導や読影精度の向上などに期待を寄せている。
GEヘルスケア・ジャパンは12月26日、群馬県立心臓血管センター(群馬県前橋市)が同社のPACS(医用画像管理システム)「Centricity PACS 4.0」を導入したと発表した(関連記事:超高齢化社会のヘルスケア分野に注力 GEヘルスケア・ジャパンの成長戦略)。同社によると、国内でのCentricity PACS 4.0の導入は群馬県立心臓血管センターが初めてだという。
群馬県立心臓血管センターは病床数240床で、循環器内科や心臓血管外科、消化器外科、整形外科など標榜診療科8科を擁する地域医療支援病院。虚血性心疾患や不整脈、心不全など循環器領域全般において高度専門医療を提供している。また、最近は植込型補助人工心臓の植え込みやステントグラフト治療といった、循環器内科と心臓血管外科の協働治療などを手掛けている。同センターはこれまで10年以上にわたりGEヘルスケアのPACS「Centricity」シリーズを継続利用しており、診療レベルの高度化に合わせてPACSのアップグレードを検討。機能や操作性を改良した最新モデルを導入するに至ったという。
2012年7月に販売開始されたCentricity PACS 4.0は、柔軟性の高い画面表示や直感的な操作で読影をサポートする「ナビゲータ」機能を搭載している。ナビゲータでは、サムネイルを活用した見やすい画面表示で過去の撮影画像との比較読影を支援する。GEヘルスケア・ジャパンによると、読影医の負担軽減や診断精度の向上、結果報告までの患者の待ち時間短縮などのメリットにもつながるとしている。
Centricity PACS 4.0について、群馬県立心臓血管センター 放射線科 部長、小山恵子氏は「旧モデルと比べて比較画像が抽出しやすくなり、画像を探す手間が省けるようになった。また、画像ごとのリンクもしやすく、現画像と過去画像での比較が容易なった。さらに診断指導におけるメリットがある」と評価する。読影医のレベルアップによる読影精度の向上にも期待を寄せているという。
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