富士通のデータセンター経由で病院内の電子カルテシステムにアクセスし、診療記録や病名、検査結果、放射線画像などの情報をモバイル端末で閲覧できる。
富士通は2月22日、電子カルテ向けモバイルソリューション「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE PocketChart」(以下、HOPE PocketChart)の販売開始を発表した。
HOPE PocketChartは、同社の大規模病院向け電子カルテシステム「HOPE/EGMAIN-GX」のオプションとして開発された(関連記事:チーム医療の推進を支援する電子カルテ「HOPE/EGMAIN-GX」)。モバイル端末を用いて、電子カルテの情報を院外からでも閲覧できる。AndroidとiOS対応のモバイル端末に対応する。
HOPE PocketChartでは、富士通のデータセンターが登録済のモバイル端末の端末認証を行い、病院内のサーバにアクセスさせて電子カルテ情報を閲覧できるようにする。電子カルテ内の診療記録や病名、検査結果、放射線画像、手術記録・病理リポート、バイタル情報などをHTML画面に表示可能。端末内部にデータを保存しない仕組みを採用している。また、医師による退院許可などの承認機能を備えている。
富士通によると「HOPE PocketChart導入することで、夜間や休日、学会への参加などで病院を不在にしている医師に、多くの診療情報を正確に伝えることが可能になり、緊急時などにおける迅速な診療を支援する」という。また、院内においては、回診やカンファレンス、患者への説明などで近くにPCがない場合でもカルテ情報の参照が可能になるとしている。
HOPE PocketChartの販売価格は、800万円から。別途、アプリケーション利用料として端末1台当たり月額980円がかかる。
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