最新ニュースを逃した人のために要約をまとめて紹介。米Googleはセキュリティ脅威を調査する専門家で構成されたグループを結成。また、米IBMは米Appleの「iOS」専用アプリケーションを作成する業務提携をAppleと結んだ。
大きな影響力を持つテクノロジー企業が2014年7月中旬に相次いで大きな発表を行った。米Googleはインターネットで人気のあるソフトウェアをターゲットにした脅威を除去するセキュリティチームを結成した。米IBMと米Appleは両社の力を集結し、近代的なエンタープライズビジネスアプリケーションを作成するための業務提携を結んだ。これらのニュースを逃した人のために要約をまとめて紹介する。
Googleは7月中旬に同社のソフトウェアとインターネットで人気のある他のソフトウェアに潜むセキュリティ脅威の調査を目標としたチーム「Project Zero」を発足した。Googleのセキュリティ専門家、クリス・エバンス氏は同社のオンラインセキュリティブログに次のような内容の記事を投稿している。「Webは安心して使えなければならない。犯罪者や国家工作員がソフトウェアのバグを悪用して、ユーザーのコンピュータをウイルスに感染させたり、機密情報を盗んだり、通信を監視することに対する懸念はあるべきではない」
これは国境なきプロジェクトだ。エバンス氏によると、チームProject Zeroは多数のユーザーが使用している任意のソフトウェアの保護に尽力するという。攻撃者の技法やターゲット、モチベーションを注意深く観察し、その結果を公開するとしている。Googleが特定した全てのバグは外部データベースに記録され一般に公開される。
IBMは同社の分析/クラウドポートフォリオの近代化を図る取り組みの一環としてAppleと業務提携を結んだ。この提携により、IBMは100種類に及ぶビジネスアプリケーションを作成することになる。注力する分野は「管理」と「セキュリティ」だが、最重要視されるのは「ビッグデータ分析」だ。これらのアプリはAppleの「iPhone」と「iPad」専用のアプリとして作成される。
業務提携の目的はAppleがビジネスで信頼されるブランドとなる道筋をつけることだ。この業務提携で注目すべき点は「iOSプラットフォーム上でクラウドの能力を活用してビッグデータ分析を行うこと」だと業界関係者は指摘する。IBMのビッグデータ分析に関するイニシアチブが世間から注目を浴びたことがある。この動きをIBMによるネットワークセキュリティの強化と見る人もいる。また、最近IBMは28校のビジネススクールと提携し、学生がデータ科学のスキルを学ぶカリキュラムを実現するためのリソースを提供している。
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