「2015 International CES」で展示
通電すれば何でもスタイラスペンに、タブレットを激変させる未来技術を見た
進化を続けるタブレットは、モデルチェンジのたびに機能改善を繰り返している。「2015 International CES」で展示されたディスプレー技術は、タブレットを大きく進化させる可能性を秘めている。
タブレットは進化と成長を続けている。モデルチェンジのたびに、少しずつではあるものの、機能改善を繰り返している。そうした状況の中、この分野で革新的な変化の兆しが見えてきた。2015年1月初旬にラスベガスで開催された世界最大の家電見本市「2015 International CES」で展示されたディスプレー技術に、その最初の兆候を見て取ることができる。
ペンや鉛筆をスタイラスペン代わりにするLenovo AnyPen技術
タブレットは主に手指で操作する端末だ。タッチ操作の利便性はこの上ないが、絵を描けるほど指先は正確ではない。また、文字を書くのに適しているともいえない。そういうこともあり、スタイラスペンの必要性が見直されている。
スタイラスペンが不便な理由の1つは、今日の薄型軽量なタブレットにスタイラスペンを収納する十分なスペースを確保できないことだ。そのため、ユーザーはスタイラスペンを持ち運び、なくさないように工夫が必要になる。中国Lenovoは、指先とスタイラスペンによるそれぞれの操作の利点を融合するソリューションを開発した。
2015 International CESで披露されたWindowsタブレット「Lenovo Yoga Tablet 2」には、「AnyPen」が初搭載されている。AnyPenはあらゆるものをスタイラスペンの代わりに使うことができる技術である。つまり、ユーザーのデスクの上やかばんの中にあるボールペンや鉛筆を使って、「OneNote」で素早くメモを取ったり、スケッチを描いたり、手書きで署名をしたりといったことが可能になる。
筆者がこの新たなテクノロジーを試したところ、宣伝文句の通りに利用することができた。鉛筆やスプーン、ナイフを使って、端末に文字入力することが可能だった。安物のボールペンでは、プラスチックのケースが通電しないため、うまく機能しなかった。AnyPen技術は通電性のあるものを使用する必要がある。
AnyPen技術は圧力の強弱を感知しないため、専用の高機能スタイラスペンに取って代わることはないだろう。しかし、同技術によってタブレットの使い勝手は大幅に向上する可能性がある。そのため、競合他社は今後、Lenovoの取り組みに追従し、同様の技術を搭載したモデルを発表することになるだろう。わずか数年後には、鉛筆などをスタイラスペン代わりに利用する技術は当たり前になると予想される。
The Eye Tribeのアイトラッキング技術
2015 International CESではまた、デンマークのThe Eye Tribeという企業がタブレット利用者の視線を追跡し、その視線でデバイスを操作することのできるアクセサリ製品を展示していた。アイトラッキング技術は、タッチよりも優れた唯一の手段かもしれない。ユーザーは視線だけで操作でき、画面に油脂汚れを残さなくて済む。
しかしながら、この技術はまだ発展段階にあるため、普及するまでには時間を要するだろう。現時点では、クリックやタップを検知する良い方法がない。デバイスはユーザーが何を見ているかを判別できたとしても、画面上のボタンを押下するにはまだディスプレーをタッチする必要がある。
にもかかわらず、The Eye TribeがCESで展示した試作品は十分に機能的だった。筆者は短い時間ながら、ゲームアプリ「Fruit Ninja」をタッチ操作なしで遊ぶことができた。
アイトラッキング技術は、将来的にタブレットをコントロールするための唯一のメソッドとはならないだろう。例えば、大量のテキストを目の動きだけで入力するのは、骨の折れる作業になるだろう。しかしながら、受信メッセージを確認したり、天気をチェックしたりする簡単な作業をする際に、タッチ操作の手間を不要にする非常に大きな可能性を秘めている。
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