超薄型の炭素原子シート「グラフェン」が、「モノのインターネット」(IoT)などのスマートテクノロジーの可能性を最大限に発揮するためのセンサー用素材として注目を集めている。
英国ギルフォードのサリー大学に、格子構造を持つ超薄型素材「グラフェン」のシートを開発している研究者がいる。彼らはグラフェンシートについて「コンピューティングやモノのインターネット(IoT)のテクノロジーなど、複数の分野を大きく飛躍させる可能性のある進歩だ」と語っている。
同大学のAdvanced Technology Instituteでセンター長を務めるラビ・シルバ教授は次のように話す。「分野によってはグラフェンシートが発揮する可能性は計り知れない。私たちはグラフェンシートによって次世代のナノデバイスが開発されることを期待している。この素材は日常的に使用されるセンサーに応用可能だ。デバイスの観点では、高品質のセンサーを提供し、情報を送信するためのエネルギーを必要に応じて取得する太陽電池が実現されると私たちは考えている。そして電子デバイスには、エネルギーの管理、取得、保存の面で大きな前進をもたらす。事実上、このテクノロジーによってIoTはその可能性を余すことなく発揮できるようになるだろう」
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