低価格帯でiPad並みの画素数、Alexa連携も
Fire HD 10(2017)はAmazonによるAmazon愛好家のためのAmazonタブレット(1/3 ページ)
Amazonの熱烈な愛好家なら、美しい画面、優れたパフォーマンス、長時間持続するバッテリーを備えたタブレットが低価格で手に入るのは大歓迎だろう。だが、愛好家でなければその制限に難色を示すかもしれない。
Amazonの「Amazon Fire HD 10(2017)」(以下、Fire HD 10)は同社の中でも大型かつ強力なタブレットだが、価格は200ドル以下に抑えられている。10.1型高解像度ディスプレイ、前モデルより向上したパフォーマンス、約2倍のメモリ容量がこの低価格で手に入る。だが、このデバイスが他のモデルと一線を画しているのは、Amazonのパーソナル音声アシスタント「Amazon Alexa」のハンズフリー機能だ。
Fire HD 10が期待に沿うデバイスかどうか、本稿の詳細レビューを一読してみてほしい。
構造とデザイン
10.1型ディスプレイのベゼルはいわゆる今どきのサイズで、その幅は縦262ミリ、横159ミリとディスプレイ部分をわずかに上回る程度だ。高価格のデバイスは薄型軽量化が進んでいるため、9.8ミリの厚みと500グラムという重さは、Fire HD 10が低価格モデルであることを示している。かさばるわけではないが、高価なデバイスと比べれば厚く重たい。
縁と角が丸みを帯びたプラスチックケースが、デバイスの側面と背面を覆っている。シルバーのボタンには高級感があり、目に付きやすい。背面にはAmazonの大きなロゴが入っている。外部部品はうまく組み合わされていて品質はよく見える。Fire HD 10本体は硬く感じる。テストに使用したデバイスは曲げようと力を加えるとかすかにきしむ音がしたが、わずかに曲がっただけだった。ただ、プラスチック製のケースはやや傷が付きやすい。
iPad Proにも見劣りしないディスプレイ
10.1型スクリーンの解像度は1920×1200、画素密度は224ppiだ。端的にいえば、Fire HD 10のディスプレイは非常に素晴らしく、「iPad Pro」の10.5型が264ppiであることを考慮すると低価格帯ではかなり密度が高い。他のライバル機ではあまり見られない特徴だ。
画面はかなり明るい。直射日光を避ければ、屋外でも使いやすい。色合いは鮮やかで、高い画素密度と相まって、テスト中に目にした全ての動画、画像、テキストは明るく鮮明に表示されていた。ディスプレイの視野角は広く、2人で映画やテレビ番組を視聴しても十分な広さがある。Amazonは16:10のアスペクト比を採用しているため、横向きだとワイドスクリーンのテレビのような形をしている。縦向きに使用すると、便箋よりも横幅が狭くなる。
Fire HD 10は画面を分割して表示(並列表示)するマルチタスク機能はない。そのため、2つのアプリケーションを同時に表示する方法はない。並列表示は高価なタブレットなら利用できる機能だが、Fire HD 10のディスプレイのアスペクト比が並列表示に適していることを考えると、利用できないのが残念だ。
端子、ボタン、カメラ
デバイスの上部面の端にはマイクロUSBポートがあり、バッテリーの充電など複数の用途に使える。よく使われているマイクロUSBをUSB Type-Aに変換するアダプターは、500~1000円ほどで手に入る。これを入手すれば、Fire HD 10を標準のUSBメモリ、キーボード、マウスに接続できる。USBハブを試してみたところ、この3種類の周辺機器全てを同時に使用できた。
Amazonは取り外し可能なmicroSDメモリーカードスロットを残している。このスロットは256GBまでのカードに対応するが、今回検証したのは64GBのメモリだけだ。3.5ミリのスピーカー端子もある。内蔵スピーカーは音量が低いため、この端子は助かる。スピーカーについては次のセクションで詳しく説明する。
前述のように、Fire HD 10のボタンはシルバーで見やすくなっている。ボタンは2つだけで、どちらもデバイス上部面の端に位置する。1つは電源ボタンで、もう1つは音量ボタンだ。VGAインカメラはビデオ会議にも使用できる画質を誇る。200万画素の背面カメラは720p HD動画を録画できる。
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