HTCのフラグシップスマートフォン「HTC U11+」は、デザインやパフォーマンスなど多くの点で、要求水準の高い人をも満足させる仕上がりになっている。ただ1つの“欠点”を除けば。
HTCは最近、2017年のフラグシップモデル「HTC U11+」(以下、U11+)を発表した(写真1、国内発売は未定)。同機種は、同年5月発表の「HTC U11」(以下、U11)を大型化して進化させたもので、スペックの多くの点で妥協をしていない。同社はU11+よりも小型でやや性能が劣る「HTC U11 life」(以下、U11 life)も同時に発表している(国内発売は未定)。TechTargetは、この新しい2機種をレビューする機会を得た。
注目度が高い大型モデルのU11+は、競合他社の主力モデルにあらゆる点で追い着こうと試みている。HTCの現時点での事実上の主力機種といえる同機種は、最も要求が厳しい市場分野のあらゆる現状のトレンドを意欲的に取り入れている。
最も明らかなトレンドが、ディスプレイの形状だ。U11+の6型ディスプレイは、アスペクト比18:9で、解像度は2880×1440ピクセルだ。ベゼル(額縁部分)を狭くしており、デバイス表面積のうちディスプレイ以外が占める面積はわずかしかなく、ホームキー用のスペースがない。そのため同じフォームファクター(形状や大きさ)を持つ競合モデルと同様、ホームキーはデバイス背面のアウトカメラの下に配置している。
U11+は全面ガラス製で、裏面にもガラスを採用した(写真2)。前面にはCorningの強化ガラス「Gorilla Glass 5」を採用した。HTCは常に高いレベルの仕上がりとデザインを意識しており、そのカラーも非常に魅力的だ。最初に入手できるのはブラックの機種だろう。その後、ギーク(マニア)に受けが良いであろう、背面が半透明の機種が入手可能になる。
同機の防水・防塵(じん)性能は、IEC(国際電気標準会議)が定めた規格「IP68」に準拠している。デバイスの端で圧力を感知する技術「Edge Sense」の搭載など、特徴の多くは前モデルのU11から引き継いだ(U11の防水・防塵性能は「IP67」準拠)。U11よりも横幅が約1ミリ狭くなり、縦幅が約5ミリ長くなったU11+は、ディスプレイ面に一層高級感が漂う。手にしたときの感触は同様に心地よい。
ディスプレイ、SoC(統合型プロセッサ)、バッテリー、ソフトウェアはU11と同等か、ある程度進化している。特にテクノロジーに魅力を感じるコアなファンなど、要求の多い顧客層が気に入るだろう。
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