デメリットはたくさんある
複数のコラボレーションソフトを導入してはいけない理由
コミュニケーションプラットフォームが複数存在すると、IT部門のコラボレーション管理は難しくなる。また、社内に存在するアプリの種類が多くなり過ぎると、全体の効率が低下する。
企業にさまざまなグループコラボレーションソフトウェアが存在すると、プラス面よりもマイナス面が大きくなる。本来、チームコラボレーションとは同じ目標に向かって連携することだ。だがニーズがぶつかり合うとこれが難しくなる。コラボレーション作業のほとんどが1つの部門内や業務内で行われるのであれば、各チームが独自のグループコラボレーションソフトウェアを求める理由は理解できる。
とはいえ、コラボレーションは多くの場合、部門、事業単位、支社にまたがっている。ソフトウェアを複数導入することは、企業全体をサポートする一元管理型のコラボレーションプラットフォームを用意することに比べて効率が悪い。
企業は、各チームで調整をする必要がある。グループコラボレーションソフトウェアの理想は、各チームの希望に完全に合わせることになるだろう。その逆は、IT部門が全社共通のコラボレーションプラットフォームを1つだけ用意し、適切なアプリケーションも提供せず、カスタマイズのニーズに応じる柔軟性もない場合だ。
チームが独自のソフトウェアを導入できるようにするもう1つのメリットは、各チームに適切なコラボレーション方法の判断を任せることによってIT部門の仕事がより容易になることだ。ただし、これが行われるのは、IT部門がコラボレーションを担当することを希望しないか、担当できない場合のみだ。
一方で、グループコラボレーションソフトウェアを複数導入するデメリットはたくさんある。それはIT部門の立場からのデメリットだけではない。企業の経営効率全体を見てもデメリットがある。何よりもまず、何でもありのアプローチでは、サイロ思考が強くなり、企業全体での共有が進まなくなる。コラボレーションでは頻繁なコミュニケーションが必要になることを考えると、作業者が標準アプリケーションや標準インタフェースを使っていないと、コミュニケーションが難しくなる。チームの各メンバーに一貫したユーザーエクスペリエンスも足りなくなる。
結局は、グループが独自のグループコラボレーションソフトウェアを選ぶ方法を検討すべきだ。ただし企業にとってはコストがかかり、IT部門にとっては他のプラットフォームと統合し、セキュリティを確保し、コンプライアンス要件を満たす能力が試されることになる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
2
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
3
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
4
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
5
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
6
「有線LAN環境」に関するアンケート
-
7
データセンター事業者が「脱VMware」をした“例のライセンス問題”じゃない理由
-
8
積水化学工業が「SAP S/4HANA Cloud」の“全グループ導入”に踏み切った訳
-
9
生成AIが普及しても「技術書」を手放せないエンジニアの本音
-
10
「テザリング依存」に潜む落とし穴 “遅いVPN”を解消するネット構築術
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
7
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
-
8
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
9
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
10
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー