病院が院内PCを「Raspberry Pi」に置き換えたくなる理由VDI環境下のシンクライアントとして脚光

本体のサイズが小さくコストも抑えられる「Raspberry Pi」は、病院のクライアント環境を一変させる可能性がある。

2018年04月20日 09時00分 公開
[Reda ChouffaniTechTarget]
画像 院内デバイスの候補として認識され始めたRaspberry Pi(出典:Raspberry Pi FoundationのWebサイト)

 病院は診療部門や事務部門など、さまざまな部門のフロアにコンピュータを置き、スタッフが患者データや病院システムにアクセスできるようにしている。IT担当者は各コンピュータを継続的にアップグレードし、古くなれば入れ替える。

 昔のコンピュータは、その大きさから目障りな存在と見なされ、どこの病院もプロセッサの高速化や低価格化に加えて、小型化を求めてきた。その流れの延長線上にあるのが、小型コンピュータ「Raspberry Pi」に対するニーズの高まりだ。

 十分な処理能力とセキュリティを提供しながら、消費電量やコストを抑えられるRaspberry Piは、病院において、仮想デスクトップインフラ(VDI)環境で使うシンクライアントとして注目を集め始めている。

 病院のスタッフが使うコンピュータは、大きく進展してきた。昔の病院システムは、大きなワークステーションに依存していた。こうしたワークステーションは場所を取るだけでなく、コストがかさみ、メンテナンスに多大なリソースを要した。頻繁なサポートとメンテナンスが必要だったことから、時として混乱の原因にもなった。

 転機となったのは、シンクライアントシステムをはじめとする、デスクトップをサーバ側で構築・運用するシステムの普及だ。

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