Windows Sandboxで実現する使い捨て可能なアプリ実行環境 利便性とリスクは?サイバーセキュリティに特効薬なし

Microsoftの「Windows Sandbox」は、使いやすいサンドボックスツールだ。この機能は、IT担当者やユーザーの仕事を楽にするかもしれない。しかし企業にはセキュリティの問題をもたらす恐れがある。

2019年03月15日 05時00分 公開
[Eddie LockhartTechTarget]
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 Microsoftの「Windows Sandbox」は、使いやすいサンドボックスツールとしてIT担当者の注目を集めている。しかし企業活動の、あらゆる場面に役立つとは限らない。

 Windows Sandboxが提供するデスクトップインスタンスを利用すれば、ユーザーは信頼性が低いファイルやプログラムを安全に実行できる可能性がある。Microsoftが2018年末に発表したWindows Sandboxは、同社の「Windows 10 Enterprise」と「Windows 10 Pro」に機能の一つとして搭載される。

 企業のIT担当者にとってWindows Sandboxが役に立つ場面もある。しかし専門家は、より堅牢なサンドボックスツールの勢いが衰えることはないと予想する。

 チュレーン大学でITを教えるウィリアム・ライアルズ教授は次のように語る。「Windows Sandboxは全体的にプラスの影響を及ぼすだろう。だが私は懐疑的に見ている。完全なサンドボックスのセットアップをするためのリソースがなくても、技術に明るい企業なら役に立つかもしれない。だが、その企業全体に導入が広がるとは思えない」

Windows Sandboxが役立つ場面

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