インシデントレスポンス計画では、モバイルデバイスが見落とされることが少なくない。本稿では、企業のセキュリティ管理にモバイルデバイスを組み込む方法を紹介する。
モバイルデバイスには機密情報が含まれる。マルウェアや侵害の影響も受けやすい。だがモバイルデバイスのインシデント(モバイルインシデント)レスポンス計画を策定していない企業は珍しくない。
インシデントレスポンスとは、PCやネットワーク関連のセキュリティインシデントに対処するための組織的な機能であると同時に、企業があまり手を付けられていない機能でもある。インターネットに接するファイアウォールやサーバを対象として、ログ収集、監視、アラート送信によるインシデントレスポンスをする企業もあれば、社内の重要なサーバやワークステーションを対象として、幅広くインシデントレスポンスに取り組んでいる企業もある。重要なアプリケーションやデータベースを対象にする企業もある。
どのようなアプローチを採用するにしても、企業はモバイルデバイスがインシデントレスポンス計画の重要な構成要素であることを認識しておくべきだ。
効果的なインシデントレスポンス計画は複雑でなくてよい。こうした計画は、セキュリティイベントを誰が、何を、いつ、どこで、どのように管理するかを示すドキュメントにすぎない。
大まかに言うと、インシデントレスポンス計画は以下の構成にするとよい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「押し付けがましい広告」が配信されたとき、消費者はどう感じるか
消費者は個人データに依存した広告よりも、記事などのコンテンツの文脈に沿っている広告...
SNS発信のベストな時間帯(2025年版) InstagramとFacebook、TikTokでどう違う?
Hootsuiteが2025年版のソーシャルメディア最適投稿時間を公開。各プラットフォームごとの...
「動画広告がディスプレイ広告超え」他、電通「2024年 日本の広告費」インターネット広告媒体費の詳細分析
国内電通グループのデジタル領域をけん引する4社は共同で「2024年 日本の広告費」のイン...