再活性化の兆しを見せるDWH市場では、注目すべき新興ベンダーが登場している。その実力はどうなのか。新興ベンダーのクラウドDWHを活用するStravaの導入事例を基に探る。
前編「AWS、Microsoft、IBMも注力する『クラウドDWH』 ライバルHadoopに勝る勢い」では、分散処理フレームワーク「Apache Hadoop」(Hadoop)の登場で一時期、守勢に立たされたデータウェアハウス(DWH)に復調の兆しがあることを紹介。特にベンダー各社が注力するクラウドDWHの動向を簡潔に紹介した。
Snowflake ComputingやYellowbrick Dataなどの最近誕生したDWHベンダーは、新たなアプローチでDWH市場の再活性化を狙う。
DWHのスキーマ(データ構造)の一つ「スノーフレークスキーマ」を社名の由来とするSnowflake Computingは、列方向にデータをまとめて扱うカラムストア型DWHをクラウドサービスとして提供する。同社のCEOは、かつてMicrosoftのサーバとツールビジネス担当プレジデントを務めていたボブ・マグリア氏だ。
ベールを脱いだばかりのYellowbrickは、フラッシュメモリベースのDWHアプライアンスベンダーで、CEOはニール・カーソン氏。同氏は以前、SanDisk(現Western Digital)が買収したフラッシュストレージの専門企業Fusion-io(現Western Digital)でCEOを務めていた。Yellowbrickは、まだクラウドDWHは提供していない。
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