「VMware Horizon」を例に学ぶ
VDIの「ライセンス」「エディション」選びに失敗しないための注意点
仮想デスクトップインフラ(VDI)のライセンスやエディションを適切に選択するのは簡単ではない。「VMware Horizon」を例に、VDIのライセンスやエディション選びの主な注意点を紹介する。
仮想デスクトップインフラ(VDI)のライセンスやエディションは選定が難しい。IT管理者が選定時に把握しておくべきポイントとは何か。以下ではVDI製品「VMware Horizon」を例に取り、ライセンスやエディションの適切な選び方を紹介する。
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ライセンスとエディション選定の着眼点
VDIライセンスは選定を間違いやすいポイントだ。例えばVMware Horizonには以下の2種類のライセンスがある。
- 利用アカウント数を基にした「指定ユーザー単位」
- 接続数を基にした「同時接続単位」
では、2種類のライセンスはどう違うのか。
指定ユーザー単位ライセンスでは、ディレクトリサーバ「Active Directory」で設定した特定のユーザーだけがVDIを利用できる。同時に実行する仮想デスクトップ数にかかわらず、仮想デスクトップにアクセスするユーザー数分のライセンスが必要になる。
同時接続単位ライセンスでは、仮想デスクトップにアクセスする総ユーザー数にかかわらず、VDIを同時に利用するユーザー数分のライセンスが必要になる。
ライセンスに加え、VMware Horizonは以下に示す複数のエディションがある。
- 基本エディションの「Horizon Standard」
- 標準エディションの「Horizon Advanced」
- 上位エディションの「Horizon Enterprise」
これらの違いにも注意が必要だ。ライセンス面では、Horizon Standardは同時接続単位ライセンスしか利用できない。Horizon Advanced、Horizon Enterpriseの両エディションでは、指定ユーザー単位ライセンスも適用できる。機能面では、Horizon AdvancedやHorizon Enterpriseでのみ利用できる高度な機能が幾つかある。例えば仮想デスクトップ環境にリアルタイムでアプリケーションを配信できる「App Volumes」は、Horizon Enterpriseでしか利用できない。
周辺製品や代替製品の採用も視野に
購入するエディション以外にも注意点がある。例えば、GPU(グラフィックス処理プロセッサ)アクセラレーションは、コンピューターグラフィックスのモデリングなど複雑な処理のパフォーマンスを向上させる。NVIDIAやAMD(Advanced Micro Devices)のようなGPUベンダーは、こうした恩恵を受けるVDIインスタンスごとに課金している。VDIの展開状況によっては、そのコストは大きく膨らむことになる。GPUアクセラレーションを検討する際は、IT部門は、自社の環境での追加コストを見積もる必要がある。
VDIの運用支援製品も採用を考慮するとよい。管理インフラ全体のコストを視野に入れ、それをVDIの各利用部門にチャージバック(費用負担)することが重要だ。例えば、VMware Horizon環境の監視およびレポートツール「vRealize Operations」は、HorizonのEnterpriseエディションにのみ含まれている。
管理者のニーズによっては、代替製品を使用できる場合もある。高度な機能が不要な小規模企業は、Liquidware LabsのVDIモニタリングツールなど、似た機能を提供する他のツールの採用を検討するとよい。
仮想デスクトップで稼働させるアプリケーションのライセンスを頻繁に変更する可能性がある場合、それらのアプリケーションを仮想デスクトップのイメージに含めるべきではない。必要なユーザーにのみアプリケーションの利用を許可するようにすれば、基本イメージのサイズを小さくでき、ストレージの使用容量も少なくなる。
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