「ワークフロー」と「ビジネスプロセス管理」(BPM)はよく似ているが、その役割は大きく異なる。ワークフローとBPMの違いを理解し、どちらが自社に必要なのかを見極めよう。
「ワークフロー」と「ビジネスプロセス管理」(BPM)は類義語として使用されることが珍しくない。結局のところ、どちらも業務にコンピュータを組み込んで、複数の手順を自動化し、日常業務を調整する作業を表す言葉だ。
だがワークフローとBPMには大きな違いがある。ワークフローは、1つの業務に含まれる手順を表す。これに対しBPMは、業績アップや経営の俊敏性を改善する手段として、複数の社内業務に含まれる手順を順番に並べる手法を指す。
ワークフローは、特定のユーザーが各自の仕事を確実に遂行できるように設計される。つまり1つの業務を遂行する手順に注目する。その好例の一つに、記事の校閲と承認のワークフローがある。記者、校閲の専門家、編集者にはそれぞれ果たす役割があり、最終刊行物として発行する前に内容を検証し、必要な変更を加える。
最新の「コンテンツ管理システム」(CMS)は、ワークフローの管理機能を備えている。ユーザーは下書きのコンテンツ項目をある校閲者から別の校閲者に移管するなどの手順を調整して、項目の最新状況を追跡できる。ワークフローはバージョン管理などのライブラリ機能サービス、ユーザー認証などのセキュリティ機能と並ぶCMSの基本機能だと考えられている。
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