アポロ11号が「モノのインターネット」(IoT)の原点だった?『ミクロの決死圏』のコンセプトも実現か

今や製造や医療、教育の分野に広がる「モノのインターネット」(IoT)。その原点は人類を月に送る「アポロ計画」のために開発された技術にあるという。それはどういうことなのか。

2020年01月26日 08時30分 公開
[Paul KostekTechTarget]

関連キーワード

IoT(Internet of Things)


 「モノのインターネット」(IoT)という言葉の生みの親とされるケビン・アシュトン氏は、1999年のプレゼンテーションで初めてこの言葉を使ったと言われている。だが、その背後にある発想はそれより何十年も昔にさかのぼる。それがリアルタイム組み込みデジタルコンピュータ「アポロ誘導コンピュータ」(AGC:Apollo Guidance Computer)だ。

 人類を月に送る「アポロ計画」で、1969年に月面着陸を果たした宇宙船「アポロ11号」(Apollo 11)の制御に使われたのがAGCだ。その機能は限られていたが、部屋サイズの大きさだった当時のコンピュータから、現在の極小センサーに至るきっかけとなった。

 アポロ計画のエンジニアは宇宙船の限られた空間に収まるようにコンピュータを小さくしなければならなかった。アポロ11号のミッション成功は、旅客機や戦闘機、金融分野における小型コンピュータの活用につながった。コンピュータの進歩は人工衛星の性能向上にも貢献した。

アポロ計画からIoTへ

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...