今や製造や医療、教育の分野に広がる「モノのインターネット」(IoT)。その原点は人類を月に送る「アポロ計画」のために開発された技術にあるという。それはどういうことなのか。
「モノのインターネット」(IoT)という言葉の生みの親とされるケビン・アシュトン氏は、1999年のプレゼンテーションで初めてこの言葉を使ったと言われている。だが、その背後にある発想はそれより何十年も昔にさかのぼる。それがリアルタイム組み込みデジタルコンピュータ「アポロ誘導コンピュータ」(AGC:Apollo Guidance Computer)だ。
人類を月に送る「アポロ計画」で、1969年に月面着陸を果たした宇宙船「アポロ11号」(Apollo 11)の制御に使われたのがAGCだ。その機能は限られていたが、部屋サイズの大きさだった当時のコンピュータから、現在の極小センサーに至るきっかけとなった。
アポロ計画のエンジニアは宇宙船の限られた空間に収まるようにコンピュータを小さくしなければならなかった。アポロ11号のミッション成功は、旅客機や戦闘機、金融分野における小型コンピュータの活用につながった。コンピュータの進歩は人工衛星の性能向上にも貢献した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「猛暑」「米騒動」「インバウンド」の影響は? 2024年に最も売り上げが伸びたものランキング
小売店の推定販売金額の伸びから、日用消費財の中で何が売れたのかを振り返るランキング...
Netflixコラボが止まらない 「イカゲーム」シーズン2公開で人気爆上がり必至のアプリとは?
Duolingoは言語学習アプリとNetflixの大人気ドラマを結び付けたキャンペーンを展開。屋外...
Yahoo!広告における脱デモグラフィックの配信・分析を実現 電通が「DESIRE Targeting」を提供開始
電通の消費者研究プロジェクトチームは、消費者を理解し、Yahoo!広告の配信や分析を実施...