2020年04月08日 08時00分 公開
特集/連載

Alibaba Cloudの世界進出は成功するかAlibaba vs. AWS、MS、Google【前編】

今、Alibaba Cloudが世界中に拠点を築いてビジネスを拡大しようとしている。Googleを抜き市場シェア3位となったAlibaba Cloudはこのままシェアを拡大し続けるのか。

[Sooraj Shah,Computer Weekly]
iStock.com/Alvinge

 Amazon Web Services(AWS)、Google、Microsoftがパブリッククラウド市場で激しい争いを繰り広げる中、Alibabaの台頭はあまり知られていないかもしれない。

 Gartnerによると、AlibabaはIaaS市場のプロバイダーとして2年連続で第3位に入っているという。Gartnerのデータによると、Alibabaの市場シェアは7.7%。AWSの47.8%、Microsoftの15.5%と比べるとかなり低いが、Googleの4%は上回っている。

 Alibabaは中国では支配力を持つクラウドプロバイダーで、アジア太平洋地域でもナンバーワンだ。同社の「Alibaba Cloud」は2018年に92.6%もの成長を見せている。

 見落とされがちなのは、米国の大手クラウド企業と対決するため世界中に拠点を築いている同社の近年の取り組みだ。

 2016年、Alibabaはデータセンターをドイツ(フランクフルト)とドバイ首長国に開設している。ヨーロッパと中東での需要に応え、「ビジネスイノベーションを可能にする包括的なクラウドサービスを提供する」ためだ。

 2018年には英国に2カ所のデータセンターを開設し、ヨーロッパにおける存在感をさらに高めている。現在では、ヨーロッパ、中東、米国東海岸/西海岸を含む「20の地域に61のアベイラビリティーゾーンがある」という。

中国:大きな差別化要因

 Alibabaの広報担当者に尋ねたところ、同社と米国大手クラウド企業を差別化する要因は、マーケティングでよく示されるスケーラビリティ、堅牢(けんろう)性、セキュリティの他、業種固有のソリューションをクラウドで実現できることだという。

 ただし、差別化要因の中でも重要で、米国のどの企業にもないものがある。




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