2020年04月13日 08時00分 公開
特集/連載

パスの成功率まで予測――サッカーをデータ化して分析するSciSportsヒントはセガのFootball Manager

セガの「Football Manager」がヒントになって起業されたSciSportsは、サッカーのあらゆる要素をデータ化してディープラーニングを応用して分析。パスの成功率まで予測する。同社の分析が行き着く先とは?

[Kim Loohuis,Computer Weekly]
iStock.com/Allexxandar

 セガのコンピュータゲーム「Football Manager」のコンセプトは現実にも生かせると考えたゲーマーがオランダで起業した。その企業は、やがて2018年のワールドカップでベルギー代表をサポートすることになる。

 そして今、2020年夏のUEFA欧州選手権ファイナルに備え、各国のチームはパフォーマンスを最高の状態に仕上げる方法を模索中だ。そこで重要な役割を果たすのがデータだ。

 オランダのテクノロジー企業SciSportsが専門とするのがサッカーデータの分析だ。同社は2018年のワールドカップでベルギー代表を支援して、対戦相手を分析した。同社のCIO(最高情報責任者)を務めるギエルス・ブローウェル氏は次のように語る。「対戦相手の弱点がどこにあるかを知ることは非常に興味深い。弱点が分かれば、対策が可能だ」

 だが、監督にとってもっと興味深いのは、自身のチームの弱点を知ることだという。

 SciSportsのコンセプトは7年前、オランダのトゥウェンテ大学で誕生した。ブローウェル氏と2人の同級生は、多くのサッカー選手がスカウトの完全な直感で勧誘されていることに気付いた。「もっと効率的にスカウトできると考え、その決定のサポートに使えるデータに注目し始めた」と同氏は話す。

 3人の学生がヒントを得たのがコンピュータゲーム「Football Manager」だった。このゲームでは、ゲーマーがサッカークラブのテクニカルディレクターの役割を担い、選手を選んで獲得し、適切な戦術を立てて試合に臨む。「これを現実に生かせると考えた」とブローウェル氏は述べる。

 同氏はオランダのFCトゥウェンテのインターンシップに参加し、さまざまなデータセットに基づいて選手や試合の分析を行った後、インダストリアルエンジニアリングの研究を完了した。その後、選手の分析とスカウト戦略の強化にはデータが不可欠になるというビジョンの下、2人の同級生と共に1つのプラットフォームを築き上げた




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