2020年08月05日 08時00分 公開
特集/連載

動的ネットワークの需要はIT部門にとってのチャンスComputer Weekly製品ガイド

パブリッククラウドとオンプレミスの共存に注目する企業やクラウドネイティブアプリケーション開発にフォーカスする企業がけん引する形で、ネットワークに対する新たな関心が高まっている。

[Cliff Saran,Computer Weekly]
iStock.com/Makhbubakhon Ismatova

 ネットワークは再び「クール」なものになった。調査会社Forrester Researchの調査報告書「Infrastructure Technology For 2020(2020年のインフラ技術)」によると、ソフトウェア定義ネットワークがようやく定着し、5Gが見え始め、モノのインターネット(IoT)やエッジコンピューティングの普及に伴いITの領域に加わるワイヤレスオプションが増える中で、ネットワークに再び熱い視線が注がれている。

 「仮想ネットワークインフラ(VNI)やワイヤレスオプションの新しい展望は、多くのI&O(インフラ&IT運用)プロフェッショナルにとって非正統的であると同時に、エキサイティングでもある」。Forresterのアナリスト、グレン・オドネル氏とローレン・ネルソン氏はそう指摘した。

 ネットワークに対する新たな関心の高まりは、パブリッククラウドとオンプレミスの共存に目を向けながら、クラウドネイティブなアプリケーション開発に注力する企業によってけん引されている。既存のソフトウェアをシンプルなIaaSに移行させる中で、仮想化やプログラマブルインフラ、自動化といった技術の領域はサーバを越えて拡大し、ネットワークインフラを網羅するようになった。

 Google Cloudのネットワーク担当ゼネラルマネジャー、シャイレシュ・シュクラ氏は、1分のダウンタイムが組織のブランドの評判や業績に長期的な影響を及ぼすこともある中で、シンプル性、セキュリティ、利便性が不可欠だと考える。

 「カスタマーエクスペリエンスが全てであれば、ネットワークインフラはあらゆるビジネスにとって長期的な成功に不可欠だ。だがネットワークの構築とメンテナンスはかつてないほど難しくなった」とシュクラ氏は語る。

 わずか5年前まで、ネットワークは静的な接続の連なりだった。ITチームとネットワーク管理者はシステムをプライベートデータセンターに接続することに専念し、手作業でA地点がB地点と情報を共有できるようにしていた。シュクラ氏によると、ネットワークの様相は現在と大きく異なっていた。

静的ネットワークから動的ネットワークへ

 クラウドネイティブアーキテクチャはマイクロサービスとの関係が深い。マイクロサービスでは大きなモノリシックコードが小さなコンポーネントに分解されて、容易に管理できるようになり、理想的には他のコンポーネントから独立してアップグレードできるようになる。

 Googleによると、企業は業界を横断してマイクロサービスを採用するようになり、モノリシックアプリケーションを自己完結型の複数の機能へと分解している。

 だがシュクラ氏は言う。




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