2020年10月09日 08時00分 公開
特集/連載

使用頻度ではなくファイルサイズによるストレージ階層化の是非今までのストレージ階層化は失敗?

Panasasがファイルサイズに基づくストレージ階層化を打ち出した。小さいサイズをSSD、大きいファイルをHDDに配置する方がパフォーマンスがいいという。使用頻度による階層化は過去のものになるのだろうか。

[Antony Adshead,Computer Weekly]
iStock.com/Eduard Lysenko

 階層型ストレージとは、メディアのコスト、つまりメディアのパフォーマンスに合わせてデータを配置することを意味する。従って、最も重要なデータは超高速のSSDに移動される。だが、本当にそれでよいのだろうか。

 PanasasはスケールアウトNASにファイルサイズに基づく階層化を追加したという。

 Panasasの「Dynamic Data Acceleration」はこの動きの一つで、小さなファイルにはSSDの速度、大きなファイルにはHDDの大量スループットを利用することで、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)やAI(人工知能)など、多種多様なワークロードに適したストレージを顧客に提供することを狙いとする。

 Dynamic Data Accelerationは、さまざまなメディアにデータを階層化する。ただし、階層化を行うのは用途の特性によってではない。Panasasによると、ファイルサイズによる階層化はファイルシステムのライバルである「BeeGFS」「Lustre」「IBM Spectrum Scale」(旧称GPFS)に比べてGBps当たりのパフォーマンスが2倍優れているという。

 この主張は直感にやや反するように思える。高いパフォーマンスを最も必要とするデータは最もパフォーマンスの高いストレージに格納したいと考えるためだ。




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