何が便利なのか? クラウドNASの基礎とユースケースクラウドNASのススメ(前編)

データもアプリケーションもオンプレミスで完結しなくなった今、NASもそれに合わせて「クラウドNAS」に進化した。クラウドNASに最適なユースケースとは?

2018年11月20日 08時00分 公開
[Chris EvansComputer Weekly]

 一般に、非構造化データはオブジェクトストレージにオブジェクトとして、あるいはNAS(Network Attached Storage)にファイルとして格納される。

 NASを中心とするエコシステムは進化しており、ハイブリッドインフラの要件に応える新製品やソリューションが誕生している。その一つがクラウドNASだ。

NASの基礎

 NASは、プラットフォームとして(NFSプロトコルとSMBプロトコルを使用して)構造とメタデータを提供する。こうした構造やメタデータはブロックシステムやオブジェクトシステムには見られない。

 ブロックデバイスは本質的には「ロウ(生)」ストレージで、ファイルシステムを必要とする。

 オブジェクトストレージは「バイナリ」データの大規模な格納には優れているが、通常は階層のない大きなプールやバケットにファイルをグループ化する。オブジェクトストアにも基本的な格納/取得のメカニズムがあるが、書き込み(PUT)や読み取り(GET)はオブジェクト単位だ。

 NASにはファイルベースのロック、階層化されたディレクトリ構造、ファイルコンテンツの部分的な読み書きなど、多くの特性がある。そのためファイルストレージは、地理的に離れた場所や、クラウドNAS形式でパブリッククラウドとプライベートクラウドがデータを共有するのに優れたソリューションになる。

クラウドNASのメリット




続きを読むには、[続きを読む]ボタンを押して
会員登録あるいはログインしてください。






Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。

news103.jpg

なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...

news160.jpg

業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...