データもアプリケーションもオンプレミスで完結しなくなった今、NASもそれに合わせて「クラウドNAS」に進化した。クラウドNASに最適なユースケースとは?
一般に、非構造化データはオブジェクトストレージにオブジェクトとして、あるいはNAS(Network Attached Storage)にファイルとして格納される。
NASを中心とするエコシステムは進化しており、ハイブリッドインフラの要件に応える新製品やソリューションが誕生している。その一つがクラウドNASだ。
NASは、プラットフォームとして(NFSプロトコルとSMBプロトコルを使用して)構造とメタデータを提供する。こうした構造やメタデータはブロックシステムやオブジェクトシステムには見られない。
ブロックデバイスは本質的には「ロウ(生)」ストレージで、ファイルシステムを必要とする。
オブジェクトストレージは「バイナリ」データの大規模な格納には優れているが、通常は階層のない大きなプールやバケットにファイルをグループ化する。オブジェクトストアにも基本的な格納/取得のメカニズムがあるが、書き込み(PUT)や読み取り(GET)はオブジェクト単位だ。
NASにはファイルベースのロック、階層化されたディレクトリ構造、ファイルコンテンツの部分的な読み書きなど、多くの特性がある。そのためファイルストレージは、地理的に離れた場所や、クラウドNAS形式でパブリッククラウドとプライベートクラウドがデータを共有するのに優れたソリューションになる。
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